なぜ優秀だった人物が突然「仕事のできない人」に変貌するのか…じつは「シンプルな理由」があった
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「人は無能になる職階にまで出世する」という話はよく聞く話です。以前はなるほどと思っていましたが、最近では少し暴論だと感じています。
理由は以下です。
・上位に行くほどポジションは限られる(よって止まっても決して無能ではない)
・そもそも、選ばれた優秀なメンバーの間でハイレベルに競い合っている
優秀だった人物が突然仕事のできない人に変貌する理由は、
・何歳になっても継続的に学習し続けている
・覚悟を決めて取り組んでいる
この2つが欠けているからではないでしょうか。複数の職階で求められる能力は変わると言っても、部長以上は、ほぼ人材マネジメント、投資または撤退(コスト削減)の意思決定、戦略・戦術・計画づくり、の3つがメインです。マーケティング・セールス・財務会計・ファイナンス・マネジメントなどの基礎知識を養い、世の中や競合他社の様々な成功・失敗事例にアンテナを張ってそれを自社の戦術に応用するアイデアを考えていけば、普通の仕事であれば大きく外すことはなく、施策にバリエーションも出て、成功もしやすくなると思います。
これらは、すべて、学習に依存することなのでやれば良いだけです。やらないのは言い訳でしょう。一方で、そういった学習の延長線とは関係なく、担当している事業に神風が吹き何百億円という投資の意思決定を迫られる時もあります。日々覚悟を決めて取り組んでいれば意思決定できます。
継続的学習と覚悟、どう考えてもこれしかないと私は思います。組織で階層によって活躍する人材が異なるのは、当然のことだと思います。求められる能力が違うためです。そして上位の階層の人達に、下位・中位の階層の人達と同様の能力も期待するのは、スーパーマン/スーパーウーマン的発想ですね(もちろん最低限は必要ですが)
欧米の一部企業が入れているリーダー養成プログラムは、上位層に求められる能力に優れた人が下位・中位の層で留まらないようにする仕組みでしょう。
また下位層に求められる能力に秀でている人はエキスパートとして、待遇を変えることも可能です。
企業に入った人全員が上を目指さなくてはいけないという同質的な考えは、現代にはあまり適さない気がします。