東京藝大「大吉原展」がSNS炎上「人身売買の歴史をエンタメ化」中止求める声も主催者「負の歴史ふまえ展示」
コメント
注目のコメント
炎上は織り込み済みで、あえて開催したのでしょう。それは、文化の集積地であるとともに、人権侵害・女性虐待としての負の歴史を踏まえて展示する、という主催側の説明にも表れている。正と負を合わせ世に問う、それがアートの持つ力。ネガティブ反応を見て、足を運ぶ気になりました。
水揚げ(パパ活)や身請け(人身売買)など、過去の歴史的側面を考えれば京都の舞妓さんや芸妓さんもアウトなはずですが、なぜ今日では日本を代表する観光資源になっているのでしょうか?
伝統文化や独特の習わし、一流の表現者としての価値が高く評価されて、祇園が京都を代表する文化の一つに位置付けられている訳なんですが…
中身の議論をする以前にタブー化して叩き潰そうとする、老獪な政治家のような振る舞いは、脳機能の老化のサインかもしれませんね。その上、発言力のある大人が若い才能にケチをつけるなどとは、甚だ不粋じゃございませんか。賛否両論あるようですが、光の当て方で見えてくるものが異なるのが歴史。唯一無二の「真実」はないのではないでしょうか。少なくとも、足を運ぶ際にはそのことを自覚したほうがいいでしょう。
ここで、似たような題材で異なる光のあて方を紹介させてください。
コロナ禍の2020年に千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館で開かれた企画展示「性差(ジェンダー)の日本史」です(※会期は終了)。
https://www.rekihaku.ac.jp/outline/press/p201006/index.html
以下企画の説明を抜粋します。個人的には、特定の企画展だけでなく、さまざまな視点を通して、ジェンダーについて理解を深めたいと思っています。
”遊女として生きた女性たちの日記や手紙なども紹介しながら、男女の区分や位置付けを深く反映する性の歴史を振り返ります。無意識のうちに私たちを強くとらえているジェンダー。
その歴史は、驚きと発見に満ちています。企画展示「性差(ジェンダー)の日本史」では、歴史の面白さを満喫しながら、ジェンダーにとらわれず、誰もが自分らしく生きられる社会を築く手がかりを見つけていただけるのではないでしょうか。”