糖尿病治療薬のノボ、時価総額が5000億ドル突破-欧州2社目
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注目のコメント
「トヨタの時価総額(48兆円)の1.5倍」というNPの見出しに興味をそそられて読みました f(^^;
ノボ・ノルディスクのPERは175倍ほど。トヨタのPERは10倍程度に過ぎません。S&P500の平均的なPERが26~27倍程度であることを考えると、極端に高いことが分かります。成長期待が高いからと前向きに評価することはできますが、薬は振れ幅の大きい事業ですから、先行き、それなりの危うさも潜んでいるんじゃないのかな。どうなんでしょう・・・ (・・:医薬品は概して有望と思います。ノボの抗肥満薬については同じ標的タンパク質や、パスウェイの上流や下流を狙った医薬品は出てくるとは思いますが。
マグ二フィセント7のvaluationが高すぎることに比べれば、十分に安定的と思います。仮に不況が来ても医薬品産業の落ち込みは、大きくはないでしょう。医薬品は不況でも必要とされますから。
製薬企業の個別株は特許が切れたり、臨床試験が失敗したりすると大きく株価が落ちる局面が出てきますので、当然ですが、分散投資を行うことをおすすめします。やせ薬という刺激的な言葉が踊っていますが、「肥満症という病気」が米国でそれだけ深刻ということなんでしょうね。一定の副作用があってもそれ以上に糖尿病のリスクが大きければ使う理由が出てくる。Eli Lilyも好調で、しばらくオプジーポなどのがん免疫一辺倒だった製薬業界の注目の構図が変わりました。一方で昨年米国の友人に指摘されたのは「東アジアは肥満の割合はUSより少ないけれども、糖尿病になりやすいだろ。そっちの方から全く別の日本人向けの薬があり得るんじゃないか?」と言われました。日本は欧米のイノベーションに乗っかるだけじゃないだろ、って期待を受け、釘を差されました。
ちなみにノボノルディスクの上部組織であるノボ財団は、Translational Researchの指導を行うSPARK Denmarkに多額の寄付を行って、継続的なイノベーション創出環境を作ろうとしています。昨年のSPARK Globam Meetingでデンマークと台湾の責任者たち(二人とも女性)が同じ規模感の国同士で課題を共有している様子を見て、日本の課題を改めて感じました。