• 特集
  • 番組
  • トピックス
  • 学び
プレミアムを無料で体験

【新潮流】市民と一緒に進める研究で、科学はどう変わるのか

NewsPicks編集部
210
Picks
このまま本文を読む
本文を読む

コメント


注目のコメント

  • NewsPicks 編集委員 / 科学ジャーナリスト

    記事中で紹介した雷雲プロジェクトのリーダー、榎戸輝揚・京都大学准教授の雷雲の研究は、実は以前、クラウドファンディングの記事で紹介したことがあります。
    https://newspicks.com/news/4997989/body/

    クラファンで集まった約160万円で作った検出器で初期のガンマ線観測に見事成功。そのデータを元に科研費を獲得し、検出器の数を増やして研究を進めたという経緯です。研究成果は2017年に英科学誌Natureに掲載され、英国物理学会誌が選ぶ、2017年の10大ニュースの一つにも選ばれました。

    市民の協力でスタートした研究が、シチズンサイエンスとしてさらに市民を巻き込みながら進展を遂げていたのだと知り、嬉しくなりました。榎戸さんが語ったプロジェクトを通しての心境の変化に、シチズンサイエンスの可能性が現れていると思います。


  • badge
    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    研究というのは数量的なものになっています。
     何千人も参加する実験だったり、多数のセンサーや衛星を使ってデータを集めたり、それこそスーパーカミオカンデのような大規模な観測機器を用いたりして数量的なデータを集め、数学的に分析してこそ研究といえるようになっています。
     最先端の機器、専門知識を持った多数の研究者チーム、そして億単位の予算、こうなると素人が参加するのはむずかしくなります。

    19世紀は科学の時代であり、市民の時代でした。
     シャーロック・ホームズみたいなのが化学実験を趣味にしていたり、望遠鏡を持った比較的富裕な市民が彗星を発見したり、リンネのような中学校教師が人生をかけてエンドウ豆とショウジョウバエの実験をやったりして、科学の進歩と興奮を共にしていました。
     日本でも、20世紀の半ばまでは、地方を含めた高校の教師は市民科学の共同体の地域の要で、新種の生物を発見したり、岩石の標本をつくったり、郷土史家として史料を探索していました。
     科学が高価で複雑で専門的なものとなることで、そういう市民科学の共同体が失われて久しいです。

    研究というのは数量的なものになりました。
     データを集めるのには基本的には人力が必要となります。AIを使役してデータを集めたり分析する、という構想が進んでいますが、今のところ難点が多いです。
     金と人と機材があれば研究は強い、ということで、実際のところ、今の世界では、グーグルとマイクロソフトとファーウェイが一番強いです。

    しかし、人力がそろえば、ある程度の規模の研究ならできます。
     市民科学共同体ができるような条件のある国であれば、自然現象の観測であれ、古文書の翻刻であれ、人力でクリアできる研究課題はけっこうあります。
     日本は、世界の中では、比較的市民参加を組織できる条件がそろっている国です。もちろん、これはこれで、運営や成果の共有など、うまくやらなければならないことは多いですが。


  • badge
    フリーライター サイエンスライター・気象予報士

    どの研究も面白いですね! 日本海側は冬にも雷が発生するので、金沢の雷の研究は興味深いです。また、気象庁はうぐいす初鳴きなどの動物の生物季節観測をやめてしまったので、民間がこのような形で調査を続けるのは非常に有意義なことだと思います。


アプリをダウンロード

NewsPicks について

SNSアカウント


関連サービス


法人・団体向けサービス


その他


© Uzabase, Inc

マイニュースに代わり
フォローを今後利用しますか