ダイキン、アフリカで空調生産 グローバルサウス開拓
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ナイジェリアは年中暑いかとても暑いので、都市部のラゴスなどではエアコンが常備です(なお、ナイロビではエアコンはほぼ使わないなど、アフリカでも暑くない場所も多いです)。かつてナイジェリアのエアコン市場ではパナソニックが強く、いまでも使われているのをよく見かけますが、すでに安価なエアコン市場が流れ込み、競争力は減じられています。日本の家電は総じてアフリカで負けていますが、品質よりも価格があったそこそこの製品を、自社の努力で販売網を作って売ることができれば、日本企業がアフリカで復活するのも可能だと考えています。ナイジェリア&エアコンの場合、省エネのような特徴がうまくアピールできればよいのですが・・。
アフリカのことをよく知る人ならば、「アフリカのなかでもなぜナイジェリア?」と思うことかと思います。ただ、現地に協力会社があれば、製造のための各種手続きが簡略化できます。外貨と為替が安定していない国では、輸入できるものを輸入できるときに入れておかなければいけません。
また、国内で組み立てればそれが簡易な組み立てであっても関税メリットが得られてそれだけ安い価格で市場に出せる国も多いです。
なお、「ダイキンがナイジェリアで組み立て生産を行う」というニュースは、「週刊アフリカビジネス」ではおととし2022年の10月に報じています。
https://abp.co.jp/weeklynews/6162022103/インドで韓国メーカーを駆逐した次はアフリカ、というのは既定路線と思います。製品のコスト力もそうですが、本当の強みである設置/流通網をどう構築できるか、インドの経験がどこまで活かせるか、これからが見ものという気がします。
エアコンは、気候変動がもたらす不確実性をプラスの性質を帯びたものに変えるチャンスが大きそう。
中国製部品がなくても生産できるサプライチェーン構築を目指したり、グローバルサウスの可能性に目をつけたり、ダイキンは戦略的に動けている優秀な企業の一つであるような印象。