「人食いバクテリア」劇症型溶血性レンサ球菌感染症 去年の患者数が過去最多
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劇場型溶血性連鎖球菌感染症は非常に早いスピード感で進行していく感染症です。今年は溶連菌感染者が増加している様なので、それに比例して劇場型も増えているのかもしれません。
増加している原因は明らかではありませんが、大事なポイントは、いかに早く治療を始められるかです。
何故人食いバクテリアと呼ばれるのか生成AIに聞いてみると、壊死性筋膜炎という急速に細胞を破壊する炎症が起きることを表現していると回答がありました。
人食いバクテリアというと凶暴で恐ろしい菌で、接触を避けなければならないと考えてしまいますが、コロナの様に広く多くの方に感染する様な感染症ではなく、マスクの着用と手洗いをしっかりする事によって防ぐ事ができます。
手洗いはアルコール消毒でも良いので、コロナやインフルエンザ対策と同様に過ごしていれば問題ありません。医療の世界では「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」と呼ばれる病気が取り上げられています。メディアではこのようにセンセーショナルな名前をつけて取り上げられがちです。その方が読まれるからでしょうか。
このレンサ球菌は、通常「のど」の感染症など比較的軽症の感染症の原因となりますが、この菌の仲間の中で、特に特定の毒素を持つ仲間が、重症の感染症を起こすことが知られています。
報道の通り、この菌の広がりによって、劇症型溶血性レンサ球菌感染症は日本のみならず、ヨーロッパ諸国や米国でも増加傾向にあることが報告されています。50代以上で頻度は高いものの、特に20代から30代の、持病のない方での発症が増加しており、多くの方にとって必ずしも「他人事」ではない感染症です。
若い世代で増加しているのは、特にマイナーなケガの後や、妊娠後期からお産直後との報告もあります。
なぜこうした感染症が増加しているのかは必ずしも明らかになっていませんが、特に持病のないそれまで健康であった方に突然致死率3〜6割とも言われる重症感染症を引き起こすので、各国で警戒されています。
治療については、抗菌薬に加えて、感染が起こった場所の手術が必要になることも多く、その治療過程は非常に難しいものになります。
集団感染の報告もあり、その予防として、この感染症の患者が生じた場合には飛沫感染予防策や接触感染予防策が重要になります。インフルエンザやコロナの流行のたびに聞かれるこの名前ですが、感染予防の基本であり、ここでも登場します。劇症型溶血性レンサ球菌感染症はメディアなどで「人食いバクテリア」とセンセーショナルに取り上げられることがあります。感染が全身の激しい炎症を引き起こし、その炎症が複数臓器の機能不全を引き起こすことで致死的になります。
なぜ最近になって感染者数が増えているのかという理由は明らかになってはいませんが、国立感染症研究所の発表によると、2023年夏以降日本国内で初めて、2010年代に英国で流行した病原性や伝播性が高いとされる「UK系統株」の集積が確認されており、患者数や死亡者数の増加に繋がっているのかもしれません。
https://www.niid.go.jp/niid/ja/group-a-streptococcus-m/group-a-streptococcus-iasrs/12461-528p01.html