ニセコにルイ・ヴィトン。グローバル資本と日本の「さまざまな現実」
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注目のコメント
記事の前半の執筆者です。インスピレーションになったのは、記事内にも引用しておりますが、NewsPicksの岩佐十良さんのインタビューです。
https://newspicks.com/news/9316088/body/
外資による開発のマイナス面を指摘するこの記事にかなり心をゆさぶられ、「ニセコにヴィトン、素敵♡」でいいのかほんとに、という疑念をぬぐいきれず書いた次第です。正解はわかりませんが、注視していきたいグローバル資本の動きです。銀座や表参道のブランド店舗に入るとほとんどのお客が外国人、特にアジア系の方々です。昨年、本当の久しぶりに銀座の某高級ブランド店で買い物をする機会があったのですが、店員さんの多くが「日本語も話せる中国人」の方でした。
日本はルイ・ヴィトンにとって最大の市場ですが、購入客の国籍では中国がナンバー1ですから。
日本という場所を借りて、外国のブランドが外国人にモノを売っているという点を「地域資本の食い逃げ」と言うのであればそうかもしれません。しかしこの姿は(富裕度は少し異なるものの)一昔前の日本人がシャンゼリゼ通りのブランド店で見たのと重なります。もしこれを禁止したら銀座も表参道も廃れてしまう。これが日本の現実だと思います。
リゾート地でのブランド店舗の展開はハワイやアジアのリゾート地も同じですし、日本だけが特別という感じはしません。
以上について私も安西さんと同じ意見ですが、私自身も海外からの観光客が普通の日本人では買えないものをバンバン買っていたり、我々から見たら高いなあと思う5000円の海鮮丼を家族で食べていたりすると複雑な気持ちにはなります。
しかしそれはかつて中国やアジアの方々を見下していたことのしっぺ返しのような気もします。日本のスノーリゾートに外資が巨額投資をしていると、数日前にコラムにまとめたけど、まさにニセコなんてこうしてサンモリッツやウィスラーのような感じになってきている。同じレベルのリゾートが本州にも出てきてほしい