イランがパキスタン攻撃 前例なく「領空侵犯」と非難
コメント
注目のコメント
イランの革命防衛隊は、今週、イラクとシリアとパキスタンにミサイルを撃っています。
・イラクのクルド人地域にあるイスラエルの情報機関の拠点を攻撃したと主張(イラクは民間人の住居だったと否定)
・シリアのイスラーム国の拠点を攻撃したと主張
・パキスタンに拠点を置いているバローチスタン人勢力「正義軍(ジャイシュ・アル=アドル、イランからの分離独立運動)」を攻撃したと主張
いずれも、イラク政府やパキスタン政府、シリア政府を攻撃したかったわけではありません。これらの政府の許可を得ずに勝手にミサイルを撃ち込んではいますが。
いずれも、革命防衛隊が主張している目標に当たったとは考えにくいです。
パキスタン政府は、民間住居に当たって女子児童2人が殺害された、と主張しています。
数百キロ離れている、武装勢力の拠点に正確にミサイルを当てることは、イランには難しいでしょう。
ただ、これは前からわかっていることではありますが、イランはイスラエルにミサイルを撃ちこむ能力があることは示しました。
これらのミサイルは無関係の民間人を殺害しただけでしょうが、革命防衛隊は、イスラエルに対する牽制のデモンストレーションのつもりでしょう。
※陰謀論なのですが、イランの公式見解では、イスラーム国もバローチ人の独立運動も、イスラエルが操っていることになっています。イランが攻撃したバロチスタンはイラン側にも広がっていて、イランからもパキスタンからも独立しようとしている地域。しかし、パキスタンはその主権を主張したいので、イランの攻撃に対して強く批判する。しかし、パキスタンもバロチスタンでは手を焼いている。イランはソレイマニ廟がある墓地でテロを行ったのがバロチスタンの分離主義者とみて攻撃したが、パキスタンも心のどこかでは分離主義者を攻撃することを歓迎しているのではないだろうか。
イランによるパキスタン攻撃で民間人が犠牲に。こういったことは初めてのようです。世界は今後どうなっていくのでしょうか…安心安全が絶体ではなくなったことは確かですね。