東証、25年に英文開示義務化 プライム1600社対象
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いまどき海外展開している企業は世界中どこでも英語で開示していますし、日本も遅ればせながらようやくですね。
ただ、日本でも英文アニュアルレポートは普通に作成しているので、それほどの負担でもないでしょう。東証プライム市場ができたとき、明確に「グローバル投資家向け」と位置付けており、当初の狙いは決して東証一部からの横滑りではない市場を作るはずでした。同じタイミングで改訂されたコーポレートガバナンスコードでは、プライム市場企業には努力義務で英文開示を求めています。
いきなり言われてもできない、という企業のためにも『英文開示実践ハンドブック』で段階的に重要な開示書類から英文開示を進める方法や、機械翻訳の活用もまとめています。機械翻訳を使用している旨を免責文言に付して開示する事例も掲載があります。機械翻訳には当然誤訳もありますが、人間だとTOEIC900くらいなので、投資家側で翻訳させるよりはマシだと思います。
たとえば、超ミニマムに財務諸表など定型部分だけでもまず英語で開示するのであれば、15時に決算短信を発表してその直後に機械翻訳をかければ海外投資家が見る夜の時間帯には英語で普通に開示できると思います。機械翻訳は無料のだといまいちで、できれば金融に強い有料のちゃんとしたサービスを契約すれば修正はかなり少なくなると思います。それもできないならプライム選んだこと自体が間違いだと思います。すでに英文開示義務化を進めている台湾など他の市場にも置いてかれます。
東証のURL貼ります。
・『英文開示実践ハンドブック』https://www.jpx.co.jp/equities/listed-co/disclosure-gate/handbook/index.html
・日英会計用語集 https://www.jpx.co.jp/english/equities/listed-co/disclosure-gate/term/index.htmlプライム上場のコストは嵩むばかりだが、海外投資家もきちんと売買できる市場であるとするならば当然の措置なんだろう。
海外投資家がGoogle翻訳で日本語を読んでいるとかの東証のレポートを見て、想像以上に言語の壁は厚いのだと感じた。出来高に悩んでいる会社は必須の対策だと思う。
英語のメニューがなければどんなに美味しくても味を想像できずに注文できない。