太平洋の島嶼国ナウルが台湾と断交 中国と国交樹立を宣言
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これで太平洋諸島フォーラム14か国の内、台湾と国交を持つのは、ツバル、マーシャル諸島、パラオのみとなりました。
この３ヵ国の内、マーシャル諸島とパラオは戦前の日本の信託統治領でした。
太平洋諸島をめぐって続く中国と台湾の綱引きは、両者による援助合戦でもありますが、もともと英国、米国、オーストラリア、日本の影響が強かった国々で、これらの国の影響力が失われていっている、ということでもあります。
特に英国は影響力を保持する手段が乏しく、中国の経済的影響がそれをはるかに凌駕して、オセロのように島々をひっくり返されていっています。ナウルね。
昔はリン鉱石が豊富にあって、海外から出稼ぎ労働者を雇い、掘りまくって、その収入で国民は遊んで暮らしてました（←かなり本当の話）。
で、当たり前だけど、リン鉱石を掘り尽くし、経済的に困窮。でも国民は働くことを忘れて自分で稼ぎたくない。で海外からの支援に頼るだけが生きる道に。多分、中国に莫大な支援パッケージをチラつかされ、このタイミングで断行しろと言われたのでしょう。
なんとも愚かなように思えますが、人類全体の縮図のように思えて仕方なりません。違いは、人類が困窮しても、支援の手を差し伸べてくれる「外国」が存在しないことです。
あるいは・・・・思わずGoogle Earthで検索しちゃいました。資本主義、新自由主義の被害者同盟が存在するならば、おそらくナウルはその一員だと思いました。周辺のツバルとかも被害者っぽいし。中国はちゃんと世界の歪みを検知しますが、我々は不都合な事実として見ない振りをしてしまう。そんな歪みがこの様な結果になったと考えます。
