日銀は緩やかな利上げ開始を、YCC運用の再柔軟化も=OECD対日報告
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それよりも、日本経済を踏まえた「2%目標」および日銀と政府の共同声明の妥当性に意見して欲しいですね。結局、日銀がハト派に徹している一因に、政府との共同声明によって、データだけでは動きにくい側面があるはずですから。先進国において、政府と中銀が共同声明を締結するというのは極めて珍しい形態です。
OECD報告書の提言は、日銀がYCCのさらなる柔軟化と緩やかな利上げの開始をするためには、インフレ率の実績ではなく、インフレ率の「見通し」が2%程度で安定することが条件だと書いてあります。これは、日銀の物価安定目標をかなり厳格に解釈・適用する考え方です。