「全く違うブランドに見える」無印良品 化粧品のフォント大幅変更に広がる困惑…広報が語った真意
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注目のコメント
スキンケアシリーズを刷新したのが去年の9月からですからだいぶ時差があってユーザーの反応があった印象です。
リリース当初、100%再生プラを使ったリサイクルボトルを使用しており店頭での回収も始めるということで、その環境への取り組みとも相まってか清潔感のあるシンプルなボトルデザインは素敵だなと思ったのですが、MUJIブランド全体でいうとスキンケアシリーズだけフォントを変更しているので、他もMUJIで揃えているコアユーザーにとってはちょっと違和感を感じたのかなと思いました。
広報の反応もブランド全体を考えた戦略的な意図や想いを感じなかったので、もしかしたらフォントだけ戻すというような、ローソンPBであったような動きもありそうな予感です。
2023年9月リリース↓
https://www.ryohin-keikaku.jp/news/2023_0912_01.htmlブランドを象徴するタイポグラフィが時代の変遷とともに変化していくことはこれまでも多く行われてきました。古くはAppleがセリフ体と呼ばれる装飾がついたフォントから、サンセリフ体という装飾がないフォントに変更したり、近年ではアパレルのBurberryが同様の変更を加えて、更に最近両者を融合するようなフォントにさらに変更したりしています。ブランド戦略は伝統と革新という言葉もありますが維持するところは維持しつつ、時代ととも変化させるところは戦略的に変化させる必要がありそのバランスと舵取りが最も難しい点だったりします。
前職(Adobe)がフォントメーカーだったこともあり、フォントには思い入れがあります。フォントはブランドのアイデンティティを形成する非常に重要な要素です。例えばマティス-EBの書体を見れば、エヴァを想起する人は少なくないでしょう。
手書き風のフォントは温かみや親しみ易さを感じさせ、シンプルでクリーンなフォントは知的でプロフェッショナルな印象を醸し出すなど、フォントは奥深いものです。ブランドのコアバリューやターゲットとなる層を考慮し、戦略的にフォントを選択する必要があります。