【直撃】広告世界最大手「WPP」が今、日本に大注目する理由
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メモ。
>マーケティングの中心が広告から、テクノロジーやデータを駆使した「エクスペリエンス(顧客体験)」に変わっています。
>「What does the brand stand for?」。ブランドが体現するものは何なのかというストーリーを中核に考えています。
>消費者がブランドをどう見ているか、調査などからインプットして、ブランドメッセージを常に問い直しています。ナイキやパタゴニアはその象徴ですね。
消費者がブランドに共感すれば、ロイヤリティ(忠誠心)が高まります。
すると結果的に、消費者のライフタイムバリュー(生涯にわたる購入金額)も変わるので、実際の売り上げにも響いてきます。
>WPPのケイパビリティ(能力)はコミュニケーション、エクスペリエンス、コマースという3つに整理されています。日本もこれらが揃っています。
>WPPのような組織にいると、経営層にアジア人がいません。本当に私1人でした。だからアジアのことは何も議題に上がってきません。
市場の大きいアメリカだけでも対処すべき問題がたくさんある。中国、インドくらいまでは話が出てきますが、ほかのアジア諸国はまったくです。
だから私の今のミッションは、アジアや日本のビジネスをグローバルの議題に上げること。
グローバルに展開できるビジネスを持ってきて、クライアントと一緒に新たなモデルを作る。そうすれば皆が見てくれます。
注目のコメント
電通や博報堂を遥かにしのぐ世界最大手の広告会社「WPP」が、日本市場を本格的に開拓しようとしています。電博2強の市場を、今になってどう攻めるのか。先導役を担う、Japan CEOの松下恭子さんに話を聞きました。
松下さんは直近までWPP傘下の広告会社・米エッセンスでグローバルCEOを務めていた人物。世界中で就業人口も多い広告業界で、外資のグローバル企業トップに就いた数少ない日本人です。トップにいたからこそ見えた景色や課題についても、洗いざらい聞きました。
欧州やアメリカでキャリアを積み重ねてきた非常にパワフルな松下さんのお話には、頷ける点がたくさん。業界の中でも注目の経営者の1人ではないでしょうか。クライアントは日本ターゲットはグローバル。この視点の置き方がいろんなボーダーをこえてきそうですね。日本発のラグジュアリープロダクトやサービス体験の魅力、まだまだ可能性があると思います。
"2022年からの5年間で、日本の事業規模を3倍にする計画です"
すごい規模ですね。
過去何度も外資系広告会社からのアタックを受けてきた日本ですが、何とも跳ね返してきました。電通は強いし、ネット専業も強い。
しかし、その図式はサイバーエージェントとアクセンチュアに崩されつつあります。WPPがチャンスだと感じるのも当然のように思います