海上運賃が上昇、紅海の新たな船舶襲撃受け
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クラークソンのレポートでは,海運市況の影響はコンテナ部門で最も顕著であると述べられています.紅海-スエズ運河経由の通航が大きく減少しているとのことです.ほかの船種でも減少はみられていますが,コンテナ船ほどではありません.ほかの船種と異なり,コンテナ船は一隻あたりの荷主数がとくに多いことがリスク回避を徹底させる背景にあるのではないかと考えています.
こういった運賃の値上げは海運会社も望んでいないとみられますし,コロナ禍の時期の記憶も新しい時期で競争当局の注目度も高いと思料されますので,持続的に大きな値上げがというのは実行するのも難しいと思います(一時的にスポットレートが上がることはもちろんあるでしょうけれども).
ちなみに,この事態が起こる前の運賃水準は高くなかったことも注記しておきます.コロナ前は海運会社が苦境にあえいでいた水準だったので,これを基準にするのはいかがなものかと思っています.通常のルートよりも、さらに迂回しての航行となると、海運関連銘柄への期待値と価値が上がるような気がします。個人的には、船底に特化した塗料を生産する企業なども需要が高まる気もします。それにしても、通常は紅海経由が、南アの喜望峰経由ですか、、非常に遠くなりますね。