まるで「ねずみ講」ではないか…日本の社会保障制度がはらむ、極めて深刻かつ根本的な問題【経済学者が解説】
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注目のコメント
よくネズミ講に例えられますけど僕はその例えイマイチだと思う。単に『支える側と支えられる側のバランスが崩れる』ということでしかなく、年金制度にはネズミ講としての重要ポイントである『勧誘』もなければ『子の更に子供(つまり)孫から吸い上げる』という仕組みもないし『ピラミッドのトップが大儲け』という形でもない。
また僕が記事で共感できる部分は『今の制度は不味い』って部分くらいで、他にも異論がある。1つは『少子化が進んだから年金が厳しくなった』という認識。それは1つあるのだがもう1つの重要な要素が抜けている。それは『長寿になったこと』・・・例えばほとんどの人が年金をもらうような年令まで死んでいる国では年金問題は生まれない。平均寿命が10年も伸びればその10年は掛け金を払う時期がかわらないのに受け取る時期だけ伸びることになる。ついでにいえば医療費は加速的に増える。
また『社会保障制度が充実してきた結果、少子化が進んだ』という認識も僕と違う。社会保障が充実したことで例えば高度医療が安価でウケられることで高齢化は進んだかもしれないが、少子化は社会保障より『価値観の変化』が大きいと思う。『結婚しなきゃ』とか『子供は持つものだ』といった義務感や普通という意識は薄れ、『子供がいれば大学までいかせる必要がある』みたいな価値観が増えた。収入面はそれに比べれば小さな要因にすぎない。