石川で震度7 津波注意報が北海道~中国の日本海沿岸などに発表
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M7.6というのは、活断層に伴ういわゆる直下型地震としては1995年の阪神淡路大震災(M7.3)をはじめ、2008年の岩手宮城内陸地震(M7.2)、2016年の熊本地震(M7.3)を上回り、戦後日本における直下型地震の規模として最大です。震度7が速報されるのも熊本地震(の前震)以来となる3回目で、地震の規模の大きさを改めて感じさせるようなものとなりました。
今回の地震は能登半島周辺の活断層により引き起こされたことは明らかですが、ここまで規模が大きいとなると動いた断層の長さも50km以上に及ぶのではと考えられ、単に震源を点で示すのには無理が出てくるような規模の地震です。動いた断層についてはこれから調べられていくことになりますが、津波が富山や新潟に特に早く到達したことから能登半島の北東沖の海底まで延びるような断層が動いたことが考えられ、動いた断層が長かったことで長周期地震動の成分も大きくなったと考えると整合は取れます。
能登半島では2007年にも今回の震源域の西側でM6.9の地震が発生しており、この時は当時未知であった断層が18kmにわたって動いていたことがのちの調査で分かっています。また1993年には今回の震源域のやや北側の日本海でM6.6の地震も発生しており、能登半島周辺はこうした地震活動にさらされやすい場所となっています。一つ一つの活断層の活動周期は一般的に数千年以上あることから、それだけ活断層が多くひしめいているということの現れと受け取るべきでしょう。
現在も周辺で非常に活発な余震活動が続いていることから、しばらくは津波を含めて警戒が必要かと考えられます。最初の地震で壊れなかった建物が余震により倒壊するなどという状況も考えられ、能登半島から避難することが可能であれば避難を行っておいたほうが賢明でしょう。
石川県地方においては、今後10日間程度は平年に比べ暖かい傾向があるのが救いですが、天気自体は冬型の気圧配置になることも多く雨が降りやすい見込みで、しっかりと雨対策と防寒対策を取り、体力を消耗しないよう気を付ける必要があります。復旧作業に向かわれる方も含め、体調には十分お気を付けください。お正月のこの時期に…。関東でも揺れましたから、相当大きな地震であったと推察します。大津波警報も出ました。今すぐ避難をお願いします。停電や雪崩等も心配です。ひとりでも多くの方が救われますように!
被災されていない方は、救助等をできる状態であるならば別ですが、何もできないのであれば、(特に電話による)安否確認は控えるべきです。
被災者の方は、寒空の下で、残りのバッテリーが少なくなったスマホを頼りに、救助を待っている可能性があります。ただ自分が安心したい「自己満足」の安否確認は、その命綱であるバッテリーを奪うことになります。
大切な方の安否が気になるのは人の心理としては当然ですが、自身のほうに余裕があればこそ、したほうがいいことと、しないほうがいいことを冷静に考えましょう。