NewsPicksニューヨーク支局長が解説「YOASOBIが世界を席巻…“ネオ・ガラパゴス”現象が始まった」
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注目のコメント
「ネオ・ガラパゴス」という言葉、面白い...!
島国だからこその疎外感を逆に強みにしてしまう。
世界的なヒットや"ウケ"を狙うわけではなく、「好きにやってたらなんかウケちゃった!」というその構造に、オリジナリティや魅力ある文化を生み発信し続ける秘訣があるのかもしれません全く同意できない。むしろ、日本の文化が世界で売れだしたのは、現場が海外市場を理解したからだと思う。とにかく明るい安村が、売れたのは、彼の芸がガラパゴスだからか。吉本が海外に拠点を作り、現場が芸人を売り出すノウハウと蓄積したからか。
①尖ったコンテンツ + ②海外に届ける現場力
の両輪があって文化事業は成功するのであり、最近の日本文化の快進撃は、②によるものだと思っている。
なぜか、ラーメンの話が混じっているが、これも①日本独自に進化した味よりも、②海外に受け入れられるための現場力が大きいと思っている。シンガポールのラーメン屋を手伝ったことがあるが、 日本と同じレシピで作っても、マレーシアの食材やシンガポールの水を使うと、日本と同じ味にならない。素材を選び直し、シンガポール人に英語で作り方を教え、店でのオペレーションを数ヶ月かけて教えてやっと、繁盛店を作ることができる。
JFCを始めとした日本食卸の努力も大きい。コンテナは欧州まで船便で1ヶ月かかる。フーシ派がタンカーを爆撃して、スエズ運河が使えなくなると、迂回するだけ賞味期限が短くなる。海外での和食ブームも、こうした現場が支えになっている。
②は日本のメーカーが先行していた。1990年に大連マブチモーターの工場を見学したことを未だに覚えている。同社は中国の文化を理解し、従業員を教育し、世界品質のモーターを造っていた。
それに比べれば日本のアニメ製作の現場は、前時代的で海外に出ていく体制になかったと思う。2000年代に入り、海外から日本のアニメ会社で働く人が増えてから、業界が変わった。
ソニーもエレキは、いち早く海外展開していたが、エンターテイメントは、買収によるところが大きいと思う。あれほどグループ内に②がある企業ですら、SMEJが世界に出ていくのに30年かかったと言うべきだろう。
ソニーは取締役に外国人がいて、英語で取締役会が成立する体制になっている。SMEJであっても、英語が求められる時代。海外市場に対応する必要は、まったく衰えていない。