「自分で調べる」とフェイクニュースを信じる確率が上がってしまう
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「自分で調べる」ではなく「自分でネット検索する」場合についての調査結果に関する内容。ネット検索、特にモバイル端末での検索は情報の取捨選択が受動的になりやすい。
記事には、フェイクニュース対策として「人々のデジタルリテラシーを向上させるプログラム」「検索エンジンを改善して質の低い情報を優先表示しないようにすること」を相互補完的な策として提示しているが、(記事にもある通り)後者よりは前者の方が本質的と感じる。
高齢層は事後的な教育プログラムになってしまうが、本来的にはネットに本格的に触れる前から「社会を理解し生き抜く力」の一貫として教育/学習機会を整えていく必要があるように思う。(あわせて「調べる=ネット検索」ではないことも)フェイクかどうかを見抜くには、次の対策が有効ではないでしょうか。
・引用や参考文献に挙げられている資料の著者の経歴や出版社を確認する(専門書は出す出版社がだいだい決まっている)
・引用や参考文献として使っている情報の加工度(一次情報、二次情報、三次情報)を確認する
・引用や参考文献リストをもとに、できるだけ加工されていない情報(一次情報)に遡って事実確認をする
・自分が行った調査の結果、引用や参考文献リストなどがないものは、いったん距離を置く
・論文ならば、査読付きのものかを確認する
・量的な調査の場合、サンプル数が足りているか、サンプルに偏りがないかを確認する
・適切な統計的な処理をしているかを確認する(相関係数やカイ2乗値を出しているか、など)
・ロジックに変なところはないかを確認する(相関関係と因果関係を混同していないか、など)
・複数の情報源にあたる
わかっていても、信じたいものを信じてしまう側面がありますから、注意が必要です。論理学や統計学を学んでおくと、ある程度、フェイクニュースは回避できるのではないかと思います。