VRは恐怖症の克服に革命を起こす--なぜ普及が進まないのか
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恐怖症の克服には、安全な環境下で類似の刺激に馴れさせていく曝露両方が有効です。
私も、特定の教室に入れない生徒や学校に来れない生徒に、「どこまでなら入れるのか」「誰と一緒なら入れるのか」「何が不安のもとなのか」などの条件を確認して、付き添いをしたり、座席の調整をしたり、人が来る前の教室で予行練習をするなどの方法で対処しています。
この際重要なのは、
「不安感のない状態で試す(お気に入りの音楽などで気分を上げた後なども有効)」
「段階的に刺激の強度を上げる」
ということです。
幸い、勤務校では、勇気を振り絞って行った先で嫌な思いをすることが少ないようで、何とかこうした対処がうまくいっています。
恐怖症は、自分でもコントロールできない無意識下で刺激と恐怖心が結びついてしまっているため、それを緩めるためには別の条件付けを形成するのが有効です。
ただ、病院等では、そうした刺激自体が用意できないため、曝露療法の治療では、宿題と言う形で、患者自身が実行するような形をとることもあります。
VRは、そうした難点を全てクリアできることができる極めて優れた方法だと感じています。
以前、面接に苦手の意識のある生徒に、VRゴーグルを使って面接練習をしてもらったこともありましたが、非常に効果的でした。
注目のコメント
恐怖症の症状を自覚している人数とそこに投資してまで克服したい事象の両方で、どの程度の見込みがあるとコンテンツ開発して販売して、、と言うバリューチェーンが成り立つかを考えるとなかなか苦しそうですよね。
VR端末をユーザーに届けるタッチポイントも考えるとなかなか難しいと言うのが理由かと思いました。医療機器としてだけでなく,単なるエンタメを超えて,教育からヘルスケアまで応用が広がっていけるかが普及の鍵ですね
こと暴露療法については,VRの特性上,恐怖刺激の強度を細かく調節できるので,患者が徐々に恐怖対象に慣れていけるのは良いですね