紅海コンテナ船の半数が航路を変更、1週間前から約倍増-攻撃回避
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フーシー派による「イスラエルに関係した」貨物船やタンカーへの攻撃は、まだ続いています。
全ての船を攻撃している訳ではなく、「イスラエルに関係していない」と見なされた船は通過しています。ただ、積み荷や船の所有者次第で、「イスラエル関係」と見なされることもあります。
米海軍が展開することで、今週は先週よりも被害は減りました。
ドローンやミサイルを、片っ端から撃ち落としています。今日もやっています。
つまり、米海軍が撃ち落としてくれてはいるものの、ミサイルやドローンが毎日多数放たれている海域ではあります。
各海運会社のスケジュールを見ればわかりますが、1月半ばくらいまでに出航する船は、紅海、スエズ運河のルートは避けて、南アフリカまでまわる予定です。
1月下旬になって出航する船は、スエズ運河を通ることを予定している船も増えています。ただ、これは、その頃には海域にドローンやミサイルが飛んでこなくなる、という前提でのことでしょう。
これは、世界最大手の1つ、マースクの、スエズ運河を通る船のスケジュールです。
https://www.maersk.com/news/articles/2023/12/22/red-sea-gulf-of-aden-situationこの影響もあって,上海発の各地向け運賃指数であるSCFIは大きく上昇しています.先週(12/22)の1254.99から(12/29)1759.57へ.一番上がっているのは地中海向け,その次に欧州向け.北米西岸と東岸も上がっています.北米は西岸シフトを示唆する推移です.基幹航路以外も近距離航路以外は全面的上昇です.迂回航行によるスペース不足を懸念したということだと思われます.
ちなみにちなみに,全世界のコンテナ船腹量は2852万TEUなので,回避をした船腹の比率は約15%といったところでしょうか.輸送量については20%強であっていると思います(アジア域内が4割近くありますので...).