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ウォール街の劇的シフト、ダラスが全米2位の金融都市に-政治懸念も

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    (株)TOASU特別研究員(経済評論家・コンサルタント)

    ニューヨーク州の個人所得税の最高税率は10.9%、カリフォルニア州の最高税率は13.3%、シカゴのあるイリノイ州はフラットな税率で4.95%ですから、個人所得税のないテキサス州は所得の高い金融機関の役職員には魅力的。企業に掛かる州税もニューヨークの7%強、カリフォルニアの8.84%、イリノイ州の9.5%に対しテキサス州はゼロですからね・・・ おまけに、そうした優位さもあってか、ダラスのビジネスの伸びは全米の主要都市の中でも上位に位置しています。金融機関が挙って進出するのもむべなるかな。
    各州の考え方次第でこうした競争が行われるところに、米国の成長力を支える鍵の一つが潜んでいるように感じます。 (・・;


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    追手門学院大学 経済学部 教授 兼 経営・経済研究科 教授

    アメリカの金融界も、中道ややリベラルのウォール街と、超保守のダラスての間で、政治的な「分断」が起こるのでしょうか。共和党にとっては、その牙城であるテキサス州に金融機関が移転することは、政治献金が増えることにつながるかもしれません。


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