変貌した経済学をノーベル賞は引き戻すのか?
東洋経済オンライン
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コメント
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結局「構造推定ってただの相関ですよね?」にちゃんと答えてないです。
構造推定によって得られるものが因果でなく相関だとしても、そこで示された相関は因果推論の対象を選ぶ上で役立つと思います。
ただ、相関を因果だと信じてしまうとその後の議論が成り立たないのでやめてほしいです。
注目のコメント
ノーベル経済学賞には昔から廃止論が根強くあります。受賞者が示した内容が学問として不変の真理ではない、という考え方です。確かに、もう今となってはこじつけがましい研究も多々あります。ここでもその疑問が示されています。
もともと経済学は理論(もっと言えばモデルビルディング)と検証の両輪です
現在の直系だけをみても数百年の歴史があるため、計量技術の高度化以前は理論先行で推論が行われていました(社会科学であるのに物理学に似た体系があるのはこのためです)
近年は計量技術が進みいろいろな手法が開発されてきました。これにより経済学の解像度は飛躍的に高まり、理論の修正や改善も早急に行われるようになり、その成果は顕著であったため、とくに最近では計量手法に重点が置かれた受賞が増えました
ただそれでも経済学の場合はモデルが非常に重要であることは変わりなく、経済学が科学的な堅牢さを持つバックボーンとなっています
ですから、記事の解題としては、どちらも重要であってどちらかが廃れることはなく、むしろ両輪で進んでいくものと思います
ただ、画期的な理論はなかなか出てきにくくなってもいるため、経済学賞の理論単独での受賞は少なくなっていくことは予想されます