「挨拶とスカートは短いほうがいい」が許されないのはダメな世の中か(NEWSポストセブン)
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リスクコミュニケーションの視点で考えると、このエッセイの主張にはいくつか受け入れ難い点があります。
・博多華丸・大吉さんの場合は、職業上笑いを取るための道具であることが、観客との間で合意されている場(テレビや寄席など)で使われているのに対し、市長は不特定多数が耳にするかもしれない場で使っていること
・市長は「首長」という、自治体とその住民を代表する公職であることが感じられない発言であること
・スカートを穿くのはほとんど女性という、限定的な立場の人をネタにした軽口だということ
・(ここ大事)そもそも根本的に、発言者が「スカートが短いことが、誰にとってもなぜいいのか」の説明ができないこと(まあ普通の精神なら大っぴらに口にできないですが)
要は、聞き手のウケを狙うあまり、表現や言葉の使い方に、聞き手の立場を超えて気持ちよくなったり、不安や不満を和らげるセンスやエスプリ、教養が感じられにくいということであり、私自身も自戒しなければなりません。特に、関係者の緊張が高まっている、不祥事発生時の責任者の舌禍として起きやすいことです(某乳業の運命を変えた社長の一言は、今でも語り草になっています)
筆者にしてみれば、私も小うるさいやつの一人かもしれませんが、世の中の人間関係の問題はほとんどこのような「誰かをネタにして誰かが気持ちよくなる」ことに起因しています。
極端なコレクトネスは世の中を窮屈にするという点は同意する一方で、発言の前に少し立ち止まって、「これを言ったら誰がどんな気持ちになるだろうか」と想像すること、そして誰かの気分を害したときは素直に謝ることが大事だと思います。