メキシコはニアショアリングの機会を生かせるか?(Wedge(ウェッジ))
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先日大学で受けた授業内で、メキシコ経済をみる際のキーワードとしてニアショアリングが上げられていた。メキシコは経済力の著しいアメリカと隣接した国境を持ち、さらには大西洋また太平洋の相互に港を持てることでラテンアメリカ地域では特に地理的に外交が有利である。そんなメキシコ経済において近年熱いのが、時差や気候など大きな変化を与えずに外注することのできるニアショアリングである。しかし、当記事でも述べられているようにこの地理的優位点を最大限に活かすにはまだまだ国内での課題が大きい。外務省による22年度海外進出日系企業拠点数では本国は1312とラテンアメリカ地域で1位を記録しているが、特に日系企業が多いグアナファト州やケレタロ州では電力の供給不足によるへの障害を訴えている声が大きい。背景には現AMLO政権による国のエネルギー分野への介入によりグリーン電力が減少していることが理由の一つとして挙げられる。そのため、今年6月に行われる大統領戦を前にAMLO政権を引き継ごうとするジェインバウム氏の優勢が目立つなか、より自由なエネルギー政策と海外企業へのさらなる誘致を掲げたガルベス氏の今後の動きがメキシコ経済に大きく影響を与えるだろう。
<参考文献>
外務省: https://www.mofa.go.jp/mofaj/ecm/ec/page22_003410.html
JETRO: https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2023/00de21796c45ba7b.html