EU、移民改正法案に大筋合意
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2015年、2016年のヨーロッパ難民危機は、いったんは収まりましたが、これは、EUがトルコに金を渡して、トルコ・ルートで入ってくる難民を止めさせたのが主な理由です。
その結果、トルコ国内の移民難民の数が膨れ上がり続けており、そんなに長くはもたないでしょう。
2023年には、ヨーロッパに入ってくる移民難民が急増しました。ウクライナ人は除いても、増えています。
2023年にEUが受ける難民申請は、100万人を超えそうです（ドイツが33万人）。
https://www.infomigrants.net/en/post/54154/eu-asylum-applications-to-surpass-one-million-in-2023
1つには、チュニジアやリビアから船で来る地中海ルートですが、2023年は、捕捉されているだけで25万人を超えました。
https://data2.unhcr.org/en/situations/mediterranean
EUは、チュニジアやリビアに金を渡して何とか止めさせようとしていますが、止まりません。2022年と比べて倍増以上です。
このルートだと、基本的にはイタリアに入ってくるので、イタリア政府としては、イタリアに負担が集中しすぎる、ということで、他のEU諸国への分散を求めています。
複数の国で負担する、収容所で足止めする、できれば追い返す、というのは、これまでも提案され、実行されてきた案ですが、それで多少は減っても、移民難民は増える時は増えます。
トルコやリビアに金を渡して止めさせたのが、一番効果がありました。トルコやリビアは無茶なことでもやるので。
2024年は、確実にもっと増えます。スーダンやエチオピア、あるいはマリやブルキナファソの内戦が激化しているので。
不法移民急増で「非常事態宣言」＝昨年の４倍ペース―イタリア
https://newspicks.com/news/8330391戦乱は世界中で続き、悲惨な難民は発生し続けています。そんなところへ「難民を歓迎します」などと宣言すれば、一縷の望みに賭けて大量の難民が大量に殺到し、財政的・社会的に大変な負担が発生してしまいます。またロシアからフィンランドへの流入する難民が大幅に増加したのはロシアによる欧州への攪乱工作の一環との見方もあります
「フィンランド、ロシアとの国境を2週間全面閉鎖へ 難民流入阻止で」
https://jp.reuters.com/world/europe/EKU6MNYYPNIQFDA7XIHDWNBYRQ-2023-11-28/
悲惨な境遇を強いられている難民が気の毒なのは事実ですが、安易な人道主義で対応すればお互いにとって悲劇になります。「地獄への道は善意で舗装されている」という言葉もあります。グローバリズムには一旦冷静に立ち戻る必要性があると思います。特に世界の勢力バランスが崩れつつある今は、混乱に乗じて色々な思惑が国内の混乱に繋がる。日本もクルド人移民やベトナム人労働者にまつわる問題など各地域で火種が目立ち始めてます。受け身体質なこの国で最終的に我慢させられるのは、忍耐強い日本人。そんな未来にならないように先手打つ必要がある。
