親族内承継―ファミリービジネスは日本の希望となるか?
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全3回シリーズでお送りする『シン・事業承継』の第1回配信を開始しました!
このシリーズでは、MCに加藤浩次さん、有識者に星野リゾート4代目代表・星野佳路さんをお迎えし、新時代の「事業承継」のヒントを探っていきます。
第1回は「親族内承継」にフォーカス。日本企業全体の9割を占めると推定される「ファミリービジネス」のメリット・デメリットや、後継者の生々しい体験を深掘りします。自らも4代目として星野リゾートの経営を引き継ぎ、ファミリービジネスの研究をライフワークとする星野さんは、「ファミリービジネスは立ち上げリスクの少ないベンチャービジネス」と表現してその可能性を高く評価しています。実際、日本のファミリービジネスは、世界からも注目され研究対象とされているそうです。
そんな意外な側面を持つファミリービジネスの後継者として奮闘中のゲストとして、今回は登録者30万人以上のYouTubeチャンネル「魚屋の森さん」で知られる森朝奈さん、そして先日藤井聡太棋士の対局場所としても使用された佐賀県嬉野市・和多屋別荘の小原嘉元さんにお越しいただきました。先代との亀裂、古参社員とのトラブル...親族内承継した後継者としての苦労が生々しく語られますが、それでも「家業」に誇りをもち、可能性あるビジネスとして前向きに取り組んでこられたことが伝わりました。
また、この番組はBSフジと連動していて、森さん・小原さんがゲストとして登場する「社長・城島茂と学ぶ事業承継~その事業の熱意と決意〜」が本日放送予定です。それぞれの「事業承継」に対する想いを、引き継ぐ側、引き継がれた側からのインタビューを通じてお送りします。ぜひこちらも併せて御覧ください。
https://www.bsfuji.tv/jigyoushoukei/中小企業庁のスポンサード番組だが、そんなの関係なく、興味深く考えさせられる。
まず、事実として、ファミリービジネスが多い。小さい企業はもちろん、成長して上場を選ぶ企業でも株主・役員構造がファミリービジネスの企業は少なくない。
特に非都市部だと、非上場で一定の規模を持った企業が地域経済で重要度が高い。日本は良くも悪くも国土に対して人口とGDPは世界的にも高めの国なので、効率的な投資ができ、人々の移動もしやすい。都市に出やすいのが現状の人口動態だが、都市から地方に行きやすいをどう作るかもキー。というのは格差が少ないほど国全体の安心・安全は高まるし、それは国力として強い競争力になるから。そのためにも、非都市部にも強い企業があり、雇用・給与・税収といった点で寄与できることは必須。
そのなかで冒頭で星野氏が、一番の興味がつぶさないで、次の世代に良い状態でどう引き継ぐかと述べられているのが、一番のキーだと思う。
人間は弱い。だから目に見える数字にアドレナリンが出やすく、自分を律することができる人は稀有。今はそこを確率的にレアな、個々人の資質に委ねてしまっている。
ちょうど伊那食品の記事が今日あった。そこでもキーワードは「律する」という言葉やいいこと、優しさだと自分は思った。
だからこそ、経営の型が重要。登場されている三名は、それを大学院や企業で学ばれた。
もちろん大学や企業で学んだこと全てが適用できるわけでもない。森氏の「正論を家業にぶつけるのは間違いだった」という言葉の一方、星野氏が前半でファミリービジネスマネジメントについて言及をされている。また小原氏の「徹底的に親子でウェットに」という言葉に対して星野氏が「第三者の重要性」を伝えている。
親子そろって学ぶであったり、また欧州の金融機関が融資に承継プランを求めて予定通りにいかなければ引き上げるといった具体とのセットも具体論として有用だと感じた。
日本では、大企業は株主ガバナンスで変化が始まった。またベンチャー投資も増え、エコシステムができてきている。さらにファミリービジネスを中心とした地方企業が資産価値を活用した持続的な成長ができれば、日本の未来はもっと明るくなると感じた。がんばらないと!
【伊那食品】48年連続成長。「年輪経営」の哲学が奥深い
https://newspicks.com/news/9337818中小企業庁がスポンサーという興味深い企画。
日本の活力を上げてくためには中小企業、スタートアップに元気になってもらわないといけないですが、
その活路を見出だす上で、今回取り上げている「親子承継」「ファミリービジネス」がとても大事な観点であることがよく分かる番組でした。
中でも、星野さんの「親子承継は立ち上げリスクのないスタートアップ」というメッセージは印象的。
同族経営に関してはどうしても泥沼化しているケースが目立ってしまいますが、これを家族間の問題として片付けず、ビジネス上のスキームに乗せていく。
「親から押し付けられた中小企業」ではなく「立ち上げリスクのないスタートアップ」と180度見方を変えることで、ぐんと大きく成長させられる可能性が出てくる。なるほどなと。