ストレスが少なくて高収入の仕事37 [2023年版]
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さて、このデータをどう活かすか?
中央値ではなく平均値を用いているという事は、そもそも母集団が小さく、多くは低収入であってと少数のスーパースターがいれば平均値は引き上げられランクインする可能性がある。
ざっとランク内の職業を見渡すと、学者やエンジニア、教師など、数字目標とは比較的遠い世界で好きな事を追求している職業の様な印象がある。しかし、これらは….特に学者などは論文が評価されるなどしてスポンサーがつかない限り、研究を続けることが出来なくなる。そのストレスは相当なものかもしれない。つまり、学者として長く勤めている人は、既に勝者だったり、国からの補助金を得ている人でこのデータは構成されている可能性もある。
逆に言えば、結果や名誉だけに縛られず、本質的な価値を追求し、それに結果はついてくるという姿勢ね仕事をすればストレスは低くなるはずだ。
私は会社員時代、エンジニアと営業職を経験している。エンジニアから営業に鞍替えして、成績が出ない時のストレスは想像を絶するものであったが、乗り越えればエンジニアよりもスリリングだし、楽しいと感じた。結果がついてくれば皆んなに持ち上げられるしストレスフリーだった。
そんなもんだと思いませんかね?
注目のコメント
ストレス耐性の具体的な測定方法がOnetで公開されていないため、考察が難しいですが、測定項目は「①どのくらいの頻度ストレスに直面するか②従業員のミスによる影響(ミスがあった場合の深刻さを測る)③仕事の時間的プレッシャー(締め切りの厳しさを測る)など」があるようです。その結果を踏まえて、下記のデータと平均給与をクロス集計するのは面白いアプローチだと思いました。一方で本データの正確性や所与が気になる中で、国内外の転職サイトが元データ(Stress Tolerance Ranking)を引用して低ストレスな職業の紹介とその職業ポストへの誘導リンクを貼っているのを見ると、少し疑問が湧きます。
◾️Stress Tolerance Ranking
https://www.onetonline.org/find/descriptor/result/1.C.4.bストレスを感じにくい職業の共通点は、日々の結果がみえるのではなく1か月から数か月、時には年単位での結果を求められるため、自分で仕事量や働き方を相対的に調整しやすいというのが一つありそうです。
本記事記載の職業の多くが、日本よりも平均収入が高そうな印象があります。研究という職業が全般的にアメリカではより重視されている結果です。
なお、これらの職業は10代の終わりには志望して準備を始めている必要がありそうです。ストレスと収入を重視して進路を選ぶ高校生は少数派でしょうから、リストとしては参考にあまりならないですね。捉え方次第なのかもしれませんが、この記事を受けて「上位の仕事ほどストレスが少ない」と捉えることは危険な気がしました。
上位ほど「批判を受け入れ、高ストレスの状況に冷静かつ効果的に対処する」必要が少ないとのことですが、1位のモデルや2位の測量技師などでも50程度のスコアであり、決して低い数値ではないと思えます。もちろんそれ以上にストレス耐性スコアの高い職業もあるはずなので、「まだマシ」ということは言えるのだとは思います。
ただ、こう考えると「どの職種がストレスが少ないか」という取捨選択的な視点ではなく、全ての職種において「どうしたらストレス負荷を下げられるか」を考えることが必要になっていることを感じさせられます。