メルクとモデルナ開発の個別ワクチン、皮膚がん再発率半減－研究結果

コメント

注目のコメント

• 山田 悠史

  マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー

  ・2023年12月15日

  なぜ、がんにワクチンが効くのか？ワクチンは予防であって治療ではないのでは？と疑問に思われる方も多いかもしれません。以下に、簡単に解説してみたいと思います。
  
  ウイルスに対するワクチンはウイルスの模型を体の中に準備することで、感染する前に未然に免疫をトレーニングするという仕組みでした。がんワクチンでは、ウイルスではなくがんの模型を準備します。これにより、がん細胞を攻撃するように免疫を訓練することができます。一般的なワクチンがウイルスや細菌に対する防御を強化するのと同じように、がんワクチンは体ががん細胞を見つけて攻撃するのを助けられるのです。
  
  がんワクチンはがん細胞の特定の部分の模型を体に準備してくれます。この「特定の部分」は、がん細胞にしか存在しないか、普通の細胞よりも多くがん細胞に存在するものです。なので、がんだけを攻撃して、がん以外を攻撃しないようにトレーニングできるのです。
  
  これにより、私たちの免疫システムはトレーニング前よりもがん細胞を「敵」として認識しやすくなり、それらを攻撃しやすくなります。これを免疫チェックポイント阻害剤などの他の治療薬と組み合わせることで、効果を増幅することが期待できるのです。
• 髙橋 宏瑞

  順天堂大学医学部総合診療科 准教授

  ・2023年12月17日

  素晴らしい結果だと思います。
  癌の新たな治療法として、ワクチンの併用も選択肢に加える事が出来れば、更に治療の幅が広がります。
  
  今後の研究が楽しみです。
• 岡村 聡

  S&S investments 代表取締役

  ・2023年12月15日

  元々、ModernaのmRNAワクチンはコロナではなくガン治療を創業期からの主要ターゲットにしていた。こうして、益々大量のデータ処理が必要にかる創薬が増えてくると、国内プレーヤーは益々太刀打ちの仕様がなくなっていく