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KADOKAWA、アマゾンと紙の本を直接取引 大手で初

日本経済新聞
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  • 東京理科大学 IDM 教授

    ITによる中間仲介業者の中抜き(Disintermediation)がいよいよ書籍販売にも。本丸の扉の一つが開きつつある感じがする。

    トーハン・日販に代表される書籍卸売業者は、長らくその市場取引調整機能を担ってきた。卸売業というのは、その役割や効果が見えにくいし理解されにくいが、理論的には「取引数量最小化の原理」と「不確実性プールの原理」という2つの卸売機能原理があるとされ、分厚い研究業績が長らく積み重ねられてきた。どちらの機能も、多数の生産業者と多数の小売業者がバラバラに取引するよりも、卸売業者を仲介させたほうが全体の取引効率が上がるというもの。しかし、ITの発達により、製造業者(この場合は出版社)と小売業者(書店)が直接効率的な取引できるようになると、一気に卸売機能原理が崩れる可能性がある。ただ、取引構造というのはさまざまなイナーシャが存在するので、取引構造の変化にはさまざまな軋轢やコンフリクトが発生する。

    KADOKAWAは、「発行するすべての書籍や雑誌が直接取引の対象」にアマゾンに直接商品を送ることになり、最短1日でアマゾンの在庫に入ることになるそうだ。「在庫切れで本がすぐに手に入らない」ということが過去のものになる可能性も。僕はITによるインパクトの側から経営問題を考える人間だが、さまざまな業界の卸売機能を研究されてきている研究者の方々にも、今後の動きについていろいろ語ってもらいたい。

    【追記】
    「中抜き」というと、仲介業者の「搾取」からの離脱のようなニュアンスで捉えているコメントが多いのが気になったのだが、書籍流通において問屋のような仲介業者が効率的な経済取引を歴史的に支えてきたのは事実。零細の書店が多くの本の在庫を抱えられるわけもなく、また数多ある出版社が独自に書店へのルートを開拓・維持できるわけではない。旅行代理店や広告代理店がこのデジタルの時代もしっかりと役割を担っていることを鑑みれば、「仲介業者悪玉説」はあまり意味を成さない。全ての書店がアマゾンのように巨大な在庫流通センターを持てるはずもないので、書籍卸の「機能」は今後も無くならない。書籍流通の効率的取引を歪めている点では、書籍再販価格維持制度のほうが大きいと思う。


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    Interstellar Technologies K.K. Founder

    とはいえ、Amazonの取扱い高は10%未満なので当面は大勢に影響はないでしょうね。むしろいままで直接取引しなかった理由がわからんよ


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    コーポレイトディレクション Managing Director

    かなり大きなニュース。ほかも追隋せざるをえないでしょうし、取次が一気に地位低下しそう。あまり詳しくないのでイメージになるが、業界としての経済合理性の浸透度、高度経済成長期に最適化された構造が温存されていたと言う意味では、農協がダブって見えますね


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