感染症「エムポックス」で国内初の死者 海外渡航歴なしの埼玉県の男性(30代)が死亡
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エムポックスで30代男性が亡くなったと聞くと、この30代の患者がどの様な医療的な背景があったかが気になるところです。エムポックスは全く免疫学的に問題ない人にとっては命に関わる様な感染症ではないため、もともと何らかのご病気をお持ちだったと推測します。
厚労省のホームページを見てみると、やはりHIV感染症が背景にあった様です。HIVが進行していた場合、他の感染症や悪性腫瘍も併発している可能性があり、エムポックスが直接的な死因だったかどうかは分かりませんが、別の感染症によるものと考える方が妥当でしょう。つまり、エムポックスに感染していた人がAIDSを発症して亡くなったと考えます。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36841.html「エムポックス」よりも「サル痘」の方が馴染みがあるかもしれません。サル痘の名称はサルへの偏見につながる可能性があることから、WHOの名称変更に伴い日本でも今年5月に「エムポックス」に変更されています。
エムポックスウイルスはオルソポックスウイルス属の中のウイルスの1つです。接触感染や飛沫感染、性的な接触などにより感染がじわじわと広がります。症状は発疹のみの場合もあり、感染していたも気づかない場合も多く、注意が必要です。2022年春~夏にかけて欧米を中心に流行し、日本でも2022年7月に感染者が確認されていました。致死率は当初想定されていたよりも低く、1%以下と考えられていますが、HIV感染などの基礎疾患があると重篤化することが報告されています。