富士通、新光電気工業をJICに売却へ 約8000億円
日本経済新聞
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先端半導体の後工程のチョークポイントを握る重要な日本のプレーヤー。
台湾のTSMCはイビデン、インテルは新光電気、と二強を押さえている。
ソリューションビジネスに集中したい富士通は売却方針でも、外資に売却されるのは是が非でも避けなければならなかった。一年余り水面下で調整した結果。
注目のコメント
富士通はなぜ今新光電工株を売るのでしょう。2020年から株価が5倍になったからでしょうか。https://bit.ly/41z7nTH
新光電工は大きな変革期にいます。大増産に備えて2024年稼働のため、1400億円かけて新工場を建設中です。
この背景には先端半導体の3次元化があります。
微細化が進んで、何でも1つのチップにまとめると歩留まりが悪化するので小さなチップレットに分解製造し、これを縦に積み上げるのです。
この写真(https://bit.ly/48dXHjn)で縦に10cm、横3cmのチップセットが縦横1.2cmのチップにまとめられています。サイズだけでなく電力消費も性能も向上します。
沢山のチップが積層された受け皿になる、配線を多くの回路に伝えるパッケージは、20以上の層を重ねて、かなり細い配線をする必要があります。このパッケージを新光電工が新工場で作ります。
需要があるのかと聞けば、お得意さんは15兆円を超える投資をしていて、既に顧客も確保しており、2024年以降に順次稼働します。
お得意さんの要望は、今55μメートルの回線幅を、段階を経て、25μメートルへ、その後は9μメートル化ですので、実現できれば大幅な増収増益になるでしょう。
私には富士通さんがはやまったと思われます。