1日の長さに1秒加える「うるう秒」廃止へ…1972年導入、システム障害の懸念で国連機関が決議
読売新聞
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うるう秒が挿入された時に起こるバグはこれまで何度も発生していて、2012年に多数の企業で同時に起こった大規模障害はリアルタイムで経験しました。
https://wired.jp/2012/07/02/leap-second-bug-wreaks-havoc-with-java-linux/
全世界のプログラマーが常にうるう秒を意識したコードを書かない限りは起こりうるバグのため、かなり回避が難しいです。システム運用に関わるエンジニア達は、うるう秒があるたびに「今回は大丈夫だった」と胸をなで下ろしていました。
AWSなどのクラウドではうるう秒を挿入するのではなく、うるう秒の前後1日ぐらいをかけて1秒の長さを少し長くするようなNTP(時刻同期プロトコル)で対応しています。Leap Smearと呼ばれます。
今回の採択は、Leap Smearを標準化しようということではなく、そもそもずれていくことを許容しようというものです。太陽が12時ぴったりに南中しないで徐々にずれていくけど、100秒ぐらいならずれてもみんな問題無いよね、ということです。200年後ぐらいには100秒ぐらいずれるけど、その時のことはその時の人達に任せようということのようです。「負のうるう秒」が初めて発生しそうで、対応が議論になりました。
このとき、「うるう秒」そのものを思い切って廃止してしまえ、という極論が浮上したのです。
ソフトベンダーの都合が優先されてしまいました。