COP28成果文書の新草案 化石燃料「段階的廃止」の文言消える
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敵は化石燃料ではなく、炭素なはずです。
しかし、EUは化石燃料排除、特に石炭にこだわります。ナンセンスですが、それがヨーロッパというものです。COP26までのヨーロッパ主導で進んできた脱炭素の流れに反発している資源国…各国の利害関係がぶつかるのはわかりますが…それに振り回されている日本。TCFDの開示が始まりサステナビリティ経営が求められる中、この動きは対策が骨抜きになって何のためにやってるのかよりわからなくなってしまいます…
ちなみにCOP29の開催地も資源国であるアゼルバイジャンで事実上決定しているようで、今後の開催地も含めて先行きが不安です。ただでさえ、対策強化をしなければ2100年に2.5~2.9℃上昇してしまうというのに(パリ協定で目指す目標は1.5℃としている)実際に、COPに先日行っていましたが、現地のUAEは至る所にCOPの広告があり、国の威信をかけているなと思いました。また、サウジアラビアのパビリオンは、自分たちがイニシアティブを取ってやるんだ!という野心も見えました。彼らはビジョンの見せ方がうまかったですね。
この記事ですが、化石燃料の段階的廃止を、EU中心に、またアメリカもEUに同調し進めていました。
が、産油国である今回の議長国UAEは、化石燃料より石炭廃止を、サウジアラビア、ロシア、中国、インドは反対の姿勢、日本は慎重な姿勢を取っていました。
しかし、結局両国は未だ産油で経済を回している(サウジアラビアの財政収入の8割を石油に依存)のは間違いなく、
再エネやテクノロジーといった脱炭素に向けた次世代技術が十分競争力をつけるまで、脱炭素には前向きな姿勢を取ることはないのではないかと思います。
非常に残念な結果に思いますが、
一方で日本のどの記事を見ても、日本を客観的に見た記事が少ないように思います。
脱炭素に向けた化石燃料段階的廃止は世界の潮流ですが、日本は各国の事情に応じた取り組みを進めるべきてして、G7の中で唯一化石燃料をいつまでに廃止するかという文言を明確にしていません。
世界的な潮流を見つつ、客観的に日本の立ち位置、スタンスはどうなのか考えなければいけないと、現地で考えさせられました。