ANAから「バーチャル旅行アプリ」登場 マイルも貯まる
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「VR」や「メタバース」がバズワード化して以降、こうしたバーチャル空間上での旅行や買い物を売りにした疑似体験アプリが、登場しては消えを繰り返しているように思います。
“自宅にいながらして旅行に行ける”などは新たな顧客価値を提供してるようにも思えますが、なぜこうしたメタバース事業、バーチャル空間事業は、あまり日の目を見ることがないのでしょうか。
そこにはいくつか理由があるように思いますが、一つには「実空間バーチャル化への執着」があると思います。バーチャル渋谷、バーチャル新宿などもあったかと思いますが、これらのアプリのいくつかには、すでにリアル空間に存在する場所をバーチャル化したものが見られますが、消費者にとってみれば、わざわざバーチャルで体験する必要性が感じられていない点が挙げられそうです。
また、企業単体によるクローズドな取り組みに留まっていることも理由になっているように思えます。業界や企業の垣根を超えて、複数の事業者がコンテンツを提供するなどができれば、その空間にも魅力が増してくると思われますが、一企業のコンテンツしかないとなると、ユーザーにとっての魅力はかなり貧弱なものになってしまいます。
また、バーチャル空間の競合として、ゲーム業界の圧倒的な強さが挙げられます。疑似体験を求めるのであれば、ゲームの世界に没頭することの方が間違いなく手っ取り早いのが現状です。
こうした新事業は、各社が試行錯誤を繰り返して成長していくものですが、リアルでもなく、ゲームでもないバーチャル空間を、企業側がどう定義し、消費者マインドにポジショニングしていけるかが、今後の鍵を握っているのではないでしょうか。五感で体験することが何より重要だと考える派なので、全く食指が伸びないけど、企業としてはこの分野で設けたいという下心は理解できます。
ただ、現実世界に拘る必要はないでしょう。
飛行機の会社だから現地をトレースしなければいけないという理屈もクエスチョンなので、どこまでも理想を追求した世界を作ればいいんじゃないかと思います。
それってMMOだよねという理屈に行き着くのは否定できないので、持続可能性は厳しいような気はします。要するに投資対象ではないという判断です。