米雇用、19万9000人増=失業率は3.7%に低下―11月
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取引開始前に発表になった11月の米雇用統計が予想を上回る内容となったことから、米株式市場は売り先行で始まりました。
しかし、市場の上値期待は根強く、下値では押し目を拾う動きも出てダウ平均は上げに転じ、その後に発表になったミシガン大消費者信頼感指数で、米消費者のインフレ期待が予想以上に急低下したこともサポートしたようです。
非農業部門雇用者数(NFP)は19.9万人の増加となりました。
ストライキ中の自動車労働者の復帰が3万人貢献しています。
特に予想外だったのが、労働参加率が上昇したにもかかわらず、失業率が3.7%に2ポイント低下したこと。
前回は3.9%でしたが、4%台に悪化するか注目されていたました。
平均時給も前月比で0.4%の上昇となっています。
本日の数字からは労働市場の減速は確認できず、市場が期待している来年のFRBの積極利下げへの期待は正当化できない内容。
きょうの米雇用統計を受けて、短期金融市場では来年のFRBの利下げ期待を後退させ、3月利下げの確率も一時50%を割り込んでいました。
しかし、5月までの利下げは完全に織り込んでいる状況に変化はなく、市場の期待が大きな変化を見せていません。
景気のソフトランディング(軟着陸)の可能性が強まった状況です。雇用者数(19.9万人、予想18.0万人)も失業者率(3.7%、予想3.9%)も市場期待よりポジ。ただ失業率の方がポジが大きいと思い、上がり始めていたものが収まった。
ドル円は144.3円→145.2円くらいまで発表直後にワープ。ただその後押し戻されて、発表から約20分たった今は139円台になった。
雇用統計が強かった=米国の利下げまでの期間はもう少し長くなるので、金利差が維持される→円安というのが最初の値動きのロジック。
米国10年債利回りは4.18%→4.25%となった後に、少し押し戻されているが現在も4.23%ほどと発表前より高い。にもかかわらず、ドル円は発表前より円高(まぁ過去24時間の値動きが激しすぎて、どこを基準にすべきかがそもそも微妙なタイミングではあるが)。
ドル円の押し戻しは、昨夜の一時141円台へのツッコミも見て、押し戻ったとき(円安ドル高)の時にドルを売っておきたい(ショートポジションを解消しておきたい)といった感じ?