【直撃】アリババの最強EC部隊が、日本に進出する理由
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知っている人にとっては当たり前の話なのかもしれませんが、SHEINは自前のサプライチェーンを構築できる前は、1688を経由してものを作っていたそうです。アマゾンセラーも、タオバオも、みんな1688にお世話になっている。
その1688が工場出荷額という最強価格、しかも厳選された工場の品質を提げて日本の小売業や、インフルエンサーのものづくりの裏側をやるという取り組みを始めました。
価格破壊が起こるかもしれません。消費者にとってはとても嬉しいことですが、ライバルになり得る企業は、うかうかしてられないかもしれません。以前、アリババ創業者のジャック・マー氏が、海外市場で日本から攻略しようと考えていた頃の発想は、日本の消費者は世界一サービスや品質にうるさい、日本で成功すれば世界に通用する、というものでした。チャイナブランドの世界進出を見ていく上でも、これらの民間企業の動向は注目です。
海外からの眼差しに「なるほど」。時代をウォッチするニュースメディアの編集長としては、製造、流通の新潮流に着目したというよりは、社会や文化の読み解きとして興味深い記事でした。
彼らが日本市場をリトマス紙と考えた理由は2つ。
ひとつはユニクロや無印のようなブランドに象徴されるように機能性や品質に対して消費者が求めるもの、満足するレベルが高いこと。
ただ、成熟した市場で消費者が最後に求めるものは何か?
ヒントは記事の以下の一文にありました。
"さらに日本は、さまざまな文化と融合しながら発展してきた歴史があって、それでいて一つの文化として統一感もあります"
つまり、オリジナリティーです。創造と模倣は紙一重。新しいもしくは他人の文化、技術を取り入れ、単なる劣化コピーを超えて完全に自分のものにしちゃう。日本にはそういう土壌があります。
彼らが日本をリトマス紙に選んだ二つ目の理由がこれです。最終的に消費者は自分だけのモノを求め始める、彼らはそう考えているようです。その時代か来たとき、消費者の要請に応えられるか、日本市場で試すのでしょう。
私はそう解釈しました。
普段あまり意識していない部分に気づかせてくれた、おもしろい記事でした。