【必読】「鉱物戦争」を回避する次世代電池が実現しそうだ
NewsPicks編集部
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ナトリウムというと「塩」を思い浮かべる人も多いと思いますが、ナトリウムそのものは金属です。塩素と結びつくと、塩化ナトリウム、つまり塩になります。ということで、ナトリウムは海水から採ることができる、とても資源量が豊富な物質です。手に入れやすいナトリウムで二次電池ができたら、日本はリチウムの争奪戦を回避できます。
21世紀のエネルギー問題の一つを解決するかもしれない、重要な研究が、つい最近まで「そんな研究はやめておけ」と言われていたというのは驚きました。それでも、純粋な関心から研究を続けてきたら、いつの間にか世界が注目する研究になっていた……。基礎研究はこういう部分があるからすごく面白いですし、どんな研究が社会に役立つかを今の時点で仕分けるのは難しいことがわかる例でもあると思いました。今回の「ディープな科学」のテーマは、リチウムに頼らない二次電池(繰り返し充電できる電池)の有力候補、ナトリウムイオン電池。第一人者によるわかりやすい解説です。編集を担当しました。
かつてはナトリウムイオン電池の研究は見向きもされず、恩師にも「やめておけ」と言われたというエピソードが印象的です。私も取材に同席しました。ナトリウムイオン電池の話を聞くことで、リチウムイオン電池をより構造的に理解できました。
さて、
理学として純粋に興味があったから研究した...
だとか
性質上、電池寿命は延びないと考えられていたものの、それは勘違い。実際には電解液の純度が問題だった
だとか、
実際にやってみないとわからないのは、研究も経営も、あらゆることに当てはまることだなと再認識しました。