就活「後ろ倒し」で広がる「7つの大格差」とは?
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数年前、まだ東京大学エッジキャピタルの出資先スタートアップを経営していた頃、経済学部の掲示板に「ベンチャー企業採用セミナー」なんて貼り紙があったものだから、どんな会社が来るんだろうと思って見てみたら、リクルートさんやら楽天さん。
確かにベンチャー精神ではあるのだろうけど、この規模でもやっとベンチャー扱いかと思い、なんだかそのあまりにも東大的な基準感に目眩したものです。【1話目無料公開中!就活・大格差26回連続】1回目の今回は、選考期間が短縮化する中、大企業がターゲットを上位校に極端に絞っている傾向について論じます。本文には書いてありませんが、ある大企業は、同級生をインターンシップに紹介した大学生に、アマゾン商品券などを配ったりしています。
イノベーター理論がそのまま当てはまりそう。
イノベーター(2.5%)な存在のハイエンド学生はそもそも就活という一斉活動のプラットフォームに乗らず、自分で道を切り拓くなり、企業から声がかかるなり、という存在になる。
アーリーアダプター(13.5%)は就活というプラットフォーム上での勝ち組。学歴という下駄を履き、ネットワークを活用して優位に活動を進める。ここでいう格差の上の方。
アーリーマジョリティ(34.0%)は就活の波に翻弄され、就活スタート時期の変更などにもろに影響を受ける人々。この辺の学生やレイトマジョリティが就活ビジネスの食い物にもなっている。
レイトマジョリティ(34.0%)は「無い内定」で苦しむ。落ちる⇒自分の見せ方を変える⇒やっぱり落ちる⇒どうすれば良いか分からない、というスパイラルに陥り、逃避的な意味で就活を諦めて自分探しに出かけたり、あるいは妥協して適当な企業に入ったり。アーリーアダプターとレイトマジョリティの格差が拡大。
ラガード(16%)は違った意味で達観。端から諦めていたり、就活とかくだらねー、と思っていたり。
就活議論というと大抵アーリーアダプター~アーリーマジョリティ付近を語ることが多いけど、個人的にはレイトマジョリティやラガードをどう「社会的に活かすか」、という点に関心がある。