映画『オッペンハイマー』、2024年日本公開決定 配給会社「さまざまな議論と検討の末」
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注目のコメント
この映画は私もフランスで上映されたものを見ましたが、話題性は別としてその内容が日本でヒットするかは結構微妙ではないかという感想です。基本的にはオッペンハイマー視点の、原爆開発の背後で科学者らが繰り広げた群像劇です。
すでに多く報じられていますが、明らかに意図的な演出として日本人の姿が全く描かれない映画です。
オッペンハイマーをはじめとする関係者の視界に日本人の姿が全く映らないまま進む原子爆弾の開発と投下の一連の出来事の描写からは、描かないことで描かれる実にやるせない悲劇という印象を私は受けました。
そうした意味で、「省略は消去ではない」とする次のLos Angeles Timesの記事が私が感じた印象に最も近いです。
‘Oppenheimer’ doesn’t show us Hiroshima and Nagasaki. That's an act of rigor, not erasure
https://newspicks.com/news/8769906
ただ不在から何かを読み取るというのは結構な難題で、様々な読み取り方が出てくるのもまた当然かと思います。
広島への原爆投下に直結する重要な出来事でありながら、フランスの映画館の中では笑い声が上がったワンシーンがあります。その日本人不在の深刻な場面の描写は日本でどう捉えられるのか、日本の映画館でも観客の声に耳をすましてみてもよいかもしれません。ようやくオッペンハイマーの日本公開が決まりましたね。
個人的にも待ち侘びたので、とにかくみれることに感謝。
普通なら東宝東和が配給だと想定されてたみたいですが、いろいろあってこの形になったということなのだと想像されます。
世界と同じタイミングで見ることができなかったのは残念ですが、一日も早く見たいです。アメリカでの公開初日に映画館で観ました。さまざまな意見はあるでしょうが、間違いなく日本で公開されるべき作品です。作品についての拙稿です。ご関心あれば
特派員の目:オッペンハイマーとAI=八田浩輔(ニューヨーク)
https://mainichi.jp/articles/20230822/k00/00m/030/068000c