来年度にも日本版ドラッカー投信=人的資本重視―大和アセットマネジメント
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この手法がワークするかどうかは、1~2年だけの運用成績では判断できず、少なくとも数年以上のトレックレコードが必要でしょう。
人への投資・従業員の仕事満足度・顧客の評価といった非財務情報は、横比較するための”ものさし”を設定することが難しく、ディスクロージャー資料だけでなく、各社へのインタビューが大事になってきますし、全社にインタビューすることは物理的に無理です。なので、ディスクロージャー情報で、ある程度スクリーニングしたうえで(ユニバース:投資対象を小さくしたうえで)、インタビューしていくのでしょう。
ただ、こうした動きをアセマネ会社が行うことは、意味があると思っています。企業と投資家の会話(エンゲージメント)を通じて、企業社会に非財務価値の重要性を認識してもらい、結果的に企業・経済の底上げにつながれば良いでしょう(エンゲージメント等がどれほど貢献したか、測りようはないですが)。運用会社の企業努力として新ファンド設定は普通のことだが、問題は投資家の潜在的なニーズを汲み取ってリスクと手数料に見合ったリターンが見込める練り込みがなされているかどうか。
ちなみに記事にある米国株ファンドの設定来直近までの運用パフォーマンスは、eMAXIS SlimシリーズのS&P500インデックスに比べて約10%上回っている。
ただ、組入上位銘柄の顔触れ、また、インデックスファンドに比べて相当な高手数料である点を踏まえると、「あなたなら買うか?」と問われれば「今のところ買う予定はない」と答えるだろう。