パタゴニア創業者「粗悪な安物が人と地球を殺している」。責任ある暮らしへのカギとは?
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これまでは環境保護団体が言っていたような言葉ですが、企業の、しかもメーカーの創業者の言葉だという点が印象に残ります。
パタゴニアは去年も、”The Monster in our Closet(クローゼットの中の怪物)”というプラスチック衣類だらけのワードローブに警告するフィルムを公開したうえで、リサイクル素材利用製品のラインナップを増やしてきたがCO2の削減には至らなかった事実を公表し、人々の責任ある購買行動を推奨していました。
メーカーにとって「買わないでください」と訴えかけることは自殺行為ですが、「考えて買ってください」ということはできます。
しかし、多くの企業にとって「考えて買ってください」と言うことは自社製品を買わないでくださいと言っていることに等しくなってしまいますし、以前よりもグリーンウォッシュに敏感な消費者層も増えてきました。
他社にとって再現不可能な競争優位性を持つために発信し続ける強さが、パタゴニアにはありますね。過剰な成長を求める資本主義に疑問を呈し、実際に全株式を慈善団体に譲渡した同社だからこそ、発言の説得力があります。
> 2022年には、気候変動と闘うため、30億ドル(約4300億円)規模の同社の全株式を信託団体と環境団体に譲渡すると発表し、世界を驚かせた。
衣料品は、製造における環境フットプリントが大きいので、作るだけ環境破壊になるそう。だからこそ、修理して長く使うリペア事業に、パタゴニアは注力しているそうです。
こういう志の企業が増えない限り、地球温暖化は止まらないのかもしれません。さすがイヴォン・シュイナードさんですよね。一貫してますもんね。
パタゴニアがすごいのは、その理念・ブランドを社員のみなさんもファンも、そして買ったことない人にもきちんと理解してもらっているというところだと思います。
イヴォンさんの著書に「社員をサーフィンに行かせよう」というのがありますが、以前パタゴニアのオフィスに行った時、社員のみなさんがほんとに全員サーファーみたいな雰囲気で、言うことも行動も「パタゴニアの社員てきっとこういう感じなんだろうな」というイメージそのものの人たちばかりで感心させられました。
環境のことを考え、自然の中に身を置くのが大好きでたまらない、という人たちでした。
地球に良いものを作っても、それを手に取ってもらえるか分かりません。
有名かどうかもあるし、マーケティングも必要だし、高いとか安いとか言われたりもするし。
パタゴニアを見てて思うのは、ミッションやビジョンを一貫して言い続け、やり続けるかが大事ということですね。
そこに社員もファンも集まってくる。
そういう人たちがものを作ったり売ったり買ったりすると、意識が高いとか低いとか、環境のことを考えすぎて辛いというような話が出ず、自然体で楽しく自分たちの目指す世界に身を置けますもんね。
何を言いたいか伝わりにくいかもですが、「責任ある暮らしへのカギ」って言われるとなんか重いなぁって感じる人が増えてる気もしてて、肩の力を抜いて人や環境に負荷を与えずに暮らせるようにするのはどうしたらいいか、イヴォンさんやパタゴニアからは学ぶことが多いと思っています。