楽天部長は98億円、ソフトバンク部長は12億円…なぜ「大企業の部長クラス」は巨額詐欺に手を染めやすいのか
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注目のコメント
これ、経営者は必見ですね。
仕事柄、様々な不正事例を目の当たりにするのですが、
記事を読んでいて納得感がありました。
不正リスクを検証する場合、
不正のトライアングル(動機、機会、正当化)から
入る事が多いのですが、部長職の場合、
多くの権限があるため「機会」のリスクが高くなります。
これを職務分掌や牽制でリスクを無くすのはかなり難しく、
ある程度受忍せざるをえません。
それを経営者はよくよく理解する必要がありますね。この記事、おすすめです。以下の小見出しだけでもおもしろいです。いずれもパーソル総合研究所の調査というエビデンスがあります。
・業績好調の企業は不祥事が起こりやすい
・イケイケ・ドンドンの組織は不正を軽く見る
・不正の関与率は「部長クラス」がもっとも高い
・調子に乗りすぎる「エース人材」の落とし穴
・相談できる人が多い組織ほど不正は起こりにくい統計に基づいた意見ではありませんが、私が知る限りにおいては、大企業の部長クラスが特に詐欺犯罪に手を染める確率が高いとは思いません。ただ、犯罪が発覚した場合にニュースになるケースが多いのと、決裁権限の金額が大きいことから、不正が起こった場合、巨額被害に発展することが多いとは思います。
記事中にイケイケ・ドンドンの企業という表現があります。イケイケの企業が悪いわけではありませんが、そのような企業は内部統制が弱いケースが多いのと(したがってイケイケ)、成長企業では権限移譲が進んでいる傾向があるため、そのような企業の高いポジションに手癖のわるい社員がたまたま就いた場合、大きな問題になりやすいのだと思います。
権限を集中させすぎないこと、内部通報の制度を設けること、金銭取り扱いの決裁は複数名で確認すること、適切な期間で区切って金銭取扱者のローテーションを行うことは、基本的に必要な不正防止策だと思います。