スタートアップ育成へ銀行規制緩和 設立10年以上にも5%超出資
日本経済新聞
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米国は近年厳しくし続けてきた銀行を縛るルール、ボルカールールを珍しく緩和してVCへの LP出資を促進するようにしました。日本は LP出資ではなく、銀行系VCの大型化だとすると、米国とは異なります。
本筋はエクイティガバナンスを強化した独立系VCの成長と多様性に思います。あくまでも民間の資金でラウンドの大型化を支える存在ということかとは思いますが、ガバナンスと成長の連続的支援を銀行とは独立した形で行えるエコシステムがあってこそだと感じます。
一方で、デットの活用促進にはエクイティとの接続は重要です。銀行グループ内での連携がよりスムーズになることは大いに期待したいところです。古い話で恐縮ですが、もともと日本の銀行法は、第二次世界大戦後、戦前の財閥が日本の経済を悪くしたという反省もあって、民間銀行による事業会社の支配を防止する観点から、銀行と事業会社の分離、いわゆる銀商分離を徹底してきました。それが、今世紀入り後は、地域経済の再生、中小企業の事業承継、FinTech推進などのねらいから、徐々に緩和されてきました。今回の取り組みも、大きな意味では、その延長線上にあるものと思われます。日本でも、スタートアップ向けのプライベートエクイティ業務が盛り上がると良いですね。期待しましょう!
VCがリスクマネーの供給源になることが理想ですが、スタートアップがなかなか育たない現状、次善策でしょう。今の仕組みで、銀行が投資したスタートアップが、どの程度フライしたか気になるところです。