エヌビディア、高い期待に見通し届かず株価下落-驚異的な収益増続く
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エヌビディア<NVDA>が引け後に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回りました、
注目のデータセンター部門も予想を上回る売上高を計上。
また、第4四半期のガイダンスも公表し、予想を上回る売上高見通しを示しています。
ただ、株価は時間外で売買交錯の末にマイナス圏で推移。
特にデータセンター部門は予想を上回る好調な内容だったものの、投資家の事前の期待がコンセンサス予想よりもかなり高い位置にあったことから、今回の145億ドルの売上高は投資家の高い期待を十分に満たすことができず、市場は冷静な反応を示しているようです。
また、市場のもう一つの注目点であった米政府による対中輸出規制の変更について同社は、旺盛な需要が他国にあることを考えれば、いまのところ変更は売上には影響しないとしていますが、そのために事業再編成を余儀なくされており、将来的には影響を及ぼす可能性があると述べていました。
(8-10月・第3四半期)
・1株利益(調整後):4.02ドル(予想:3.36ドル)
・売上高:181.2億ドル(予想:161億ドル)
データセンター:145.1億ドル(予想:128.2億ドル)
ゲーム:28.6億ドル(予想:27.0億ドル)
プロフェッショナル・ビジュアル:4.16億ドル(予想:4.09億ドル)
自動車:2.61億ドル(予想:2.67億ドル)
・粗利益率(調整後):75%(予想:72.5%)
・FCF:70.4億ドル(予想:71.7億ドル)
(11-1月・第4四半期見通し)
・売上高:200億ドル±2%(予想:179億ドル)
・粗利益率(調整後):75~76%(予想:72.6%)見出しと異なり、売上・EPS共に予想を大きく上回り、翌四半期ガイダンスも中国向け輸出規制という理由の為に時間外で-1%に戻し、尾を引かないだろう。何よりDC向けの売上が前年同期比で3.8倍になり、四半期で2兆円超えと驚愕の数値
売上高は前年同期比206%増の181.2億ドル、その内データセンター売上高は前年同期比279%増の145.1億ドルと驚異的な成長を記録しました。ジェンスン・ファンCEOは、「当社の力強い成長は、汎用コンピューティングからアクセラレーテッド・コンピューティングや生成AI への幅広い業界プラットフォームの移行を反映している」と述べています。さらには「NVIDIA GPU、CPU、ネットワーキング、AIファウンドリサービス、NVIDIA AI Enterpriseソフトウェアのすべてがフルスロットルの成長エンジン」と述べ、同社が生成AIの分野において、GPUのみならずソフトウエアやサービスも含めたエコシステム全体で事業展開していることを強調しています。