【超入門】日本人が理解すべき「水素」の基本
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今回のテーマは水素です。とてもよく耳にするのですが、さまざまな生産方法があったり、その活用方法がとても広いことから、分かるようで、わからないという人も多いかと思います。今回は、そんな水素のビジネスについて、米国の脱炭素ファンドで活躍する黒崎美穂さんが、ざっくり解説してくれます。
ぜひご一読ください。
*この連載は、ポッドキャスト番組『グリーンビジネス』と連動しています。ぜひ音声番組もお楽しみください(無料です)
https://open.spotify.com/show/0JmQdYyiQI1lx5euDyb2ba?si=14750c6e97ce4d62水素で飛行機は飛ばないでしょうよ(笑)。何度かコメントさせて頂いたのですけど。水素が燃える熱化学反応式で「出てくる自由エネルギー(これが「正味使えるエネルギー」です)」が体積あたり、重量あたりで少なすぎるから、です。なので、炭素を含んだ燃料を合成する際の原料なんかに使うことが検討されている、くらいだと思います。
技術開発において、使用する原料の「そもそもの特性(だからどうしょうもない…)」が使い方に制限をかける(飛行機でいうと、たくさんの水素運ぶのに超低温、圧縮された状態にしないといけないのですが、恐らく安全上許されないでしょう)ことが多々あります。
「そんなんわからんわ」って向きも多いのかもですが、いわゆる「プロ」と称する方の中にもその手合いがたくさんいらっしゃるようだ、ということに危惧を覚えたりしています。
「水素は筋悪」という議論もここのところ出てきていますが。アメリカでガソリンにとうもろこし由来のバイオエタノール混ぜる、というのをやっていますけど「全く採算など合わず、国の補助金で成り立たせている」という現状があります。いつも反発されるのだけれど(笑)「脱炭素はただじゃない」ので、エネルギーの使い方として「技術的に成り立つ」のであれば、経済性など無視して(競争環境は上手く設計しないとだけど)、高くなった分は消費者への請求書につけ回す(か増税して補助金)、って世界は「十分あり」なんではとも思っています。それほどむつかしいんですよ。ポッドキャストの方で黒崎さんが少しだけおっしゃっていた、「水素を作って運んで貯蔵してまた熱や電気に戻すだけでエネルギーを消費するしロスが発生するため、それだけのコストをかけてでも本当に使うべきところを考える必要がある」というのが重要なところかと思います。
個人的には、日本はエネルギー源を分散させることが大事だと思いますので、その一つになるといいですね。