【直言】評価に不満? なら「評価される技術」を磨こう
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終身雇用・年功序列の維持が難しくなってきている今、外部労働市場(転職市場)の評価を定期的に確認するのもおすすめです。上司に評価されていない場合、一定の割合で外部労働市場でも評価されないケースがあります。外部から引き抜きたいと声がかかっている状態であれば、上司からの評価も上がるケースがあります。上司を顧客と思うように、自分自身を会社と捉え、市場適応させる感覚を持つと良いのだと個人的には思っています。
実は、私がモルガン・スタンレーに移籍する前の1992年からの2年間、ウォール街で投資銀行の武者修行をしていたKidder Peabody でのボスは天才と言われたマイケル・ヴレノス、その組織のラスボスはジャック・ウェルチでした。GEが名門投資銀行KidderPeabody & Coを買収して、破綻したドレクセル・バーナム・ランベールのオフィスに居抜きで入って、モーゲージディレバティブのパワーハウスに作りかえている最中のめちゃめちゃ刺激的な環境でした。当時は、毎月どころか毎日レポートを出すということを求められて、その習慣はモルガン・スタンレーのニューヨークに移籍して、東京に赴任してからも続けていました。それによって、得たものは極めて大きかったと、改めて思っています。
本特集で見てきたように、誰もが納得する、完全に公平な人事評価制度などはありません。そのなかで評価されるには、メンバー側にも「評価される技術」がそれなりに必要になってきます。
リンクアンドモチベーションの川内正直さんのアドバイスは「上司は顧客と思え」。その発想から導かれる実践的な提言の数々は、「自分はきちんと評価されていないのではないか?」と悩むメンバー層に、きっと役に立つはずです。