伊議会、培養肉禁止の法案可決 反対した野党と農業団体が対立
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注目のコメント
まだ市場原理が働いていない段階で規制とは、少々勇み足であるなと感じます。培養肉の限界は筋肉の繊維質を安価に構築することですので、山形氏がコメントでご指摘の通り加工肉の代替は今後進むでしょう。最終的に市場原理と規制の兼ね合いで実肉（美味しくないが安価）と培養肉（美味しいが高価）が住み分けられる未来を予想しています。
培養肉は一筋縄には行かない、難しい領域と解釈しています。様々な価値観や食文化、世界各地の歴史や文化人類学的な捉え方、地球の持続性の観点からの科学的な捉え方等、未だに沢山の議論がされながら、ゆっくりとした歩みをしているように感じます。
イタリアに限らず、ルーマニアでも似た動きはありますし、Upside Foodsの許認可で世界でシンガポールの共に先行するアメリカとて、フロリダ州では共和党が培養肉販売を州内で禁止する案が提出される動きもありますね。ただ、この法案を推そうとする背景には、<そもそも畜産と地球温暖化現象とは関係ない、単なるデマ>との思想にも影響を受けている節もあり、これはやや無理があると思うのは自分だけでしょうか…
必ずしも先進国が右へ倣えで全てが歩調を合わせて突っ走るのが最善とは限りませんから、こうした動きの背景や根拠もじっくりきちんと把握をして行きながら、培養肉の動向は注視して行きたいです。イタリア料理の場合、イタリアンソーセージなど、加工食材を使ったものが多くあって、培養肉のような食材が入り込む可能性が高いと感じます。ミラノのヴィールのカツレツみたいな動物福祉の点から議論されるものもあります。こういう食材も培養肉で置換できると想像することが比較的容易です。中華料理のように、素材をそのまま使う傾向があったり、日本料理のように魚や野菜を中心にした食文化と対象的です。こういう点から、ある意味で伝統的な食文化に対する脅威を感じやすいのかもしれません。
カトリックの国なので、人間が生命を操作するみたいなものに対する考えもかなり違う。同じカトリックの国でも、スペインのように遺伝子組み換え作物を積極的に受け入れる国もあるので、一概には言えませんが。いずれにせよ、イタリアのメローニ首相らの右派連立政権の文化についての政策のひとつなのだと思います。
