インフレは不快、住宅インフレは最悪
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都内に住む子育て世帯として思うのは、ここまで物件価格が高くなると、子どものことを考えると近隣の県に引っ越して物件を探そうかな、ということ。
この感覚から言うと、これから子どもを作ろうと考える家庭は都内での子育てを前提に考えてしまう場合、DINKSを選択するかもしれない、ということ。
つまり、住宅インフレは行き過ぎると少子化の原因にもなり得るかと。
注目のコメント
経済が活況を呈すとインフレが起き、インフレは資源の配分を歪めて庶民の生活を直撃します。だから、長い歴史の多くの期間、“インフレなき経済成長”が中央銀行(と政府)の目標でした。それがいつの間にか“インフレで経済成長を起こす”との発想に変わり、政府の意を汲んだ中央銀行がお金を大量に供給してインフレを目指すようになりました。
お金の大量供給と生産コストの上昇が相俟って起きるインフレは、不動産、株式といった資産価格の上昇を先ず引き起こし、然る後に物価全般と賃金に及びます。人手不足が深刻で成長力が高い米国ではインフレ下で実質賃金が上がっていますけど、資産価格上昇の恩恵が富裕層に偏って、資源配分の歪みが庶民の生活に影響を与え、隣の芝生が青く見える現象が起きても不思議ではありません。「インフレは不快、住宅インフレは最悪」というのもむべなるかな。インフレであれデフレであれ、物価は人々が意識せずに済む状態が一番安定しているのです。違う角度から私見を。
近年発表されたRFS掲載論文を見るに、住宅ローンと出生率に因果関係があることが報告されています。アジア諸国に超少子化も住宅価格の影響が報告されていますし、日本で住宅インフレ、金利上昇とあると、より少子化が進む可能性があるのかなと結構ビビってます