【注目】中国の繊維大手に対抗できる「付加価値」の作り方
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鶏卵な面もありますが、北陸地方は日本最大の化学繊維の繊維工場が集積している場所で、国内生産の大半が生産されます。綿花などの天然繊維が昔は医療用繊維の主流でしたが、化繊が急増しています。そして、リサイクル素材など今後求められていく素材はほとんどが化繊になりますので、北陸地方の重要性はどんどん増していくでしょう。
世界を見渡しても、北陸は高機能な素材を作れるトップランナーだそうです。
その場所のレベルを維持・発展させる土台になっているのが東レ合繊クラスターです。どうやって世界のプレイヤーたちと戦うのか等々、当事者に疑問をぶつけてきました。こういう取り組みやスタンス、とても好き。「急がば回れ」だと思っている。
すぐに結果が出る取り組みというのをすべて否定するわけではないが、極論を言えばすぐできることは、競合もすぐできると考えるべき(あとは今までやるべきことをやっていなかったり…これはもちろん良いことだが、過去を反省すべき)。
逆に時間をかけて方向を揃えるからこそ、一度動き出した歯車が慣性力をもって動き続けるという側面がある。またその方向性へのハラオチがあり、結果も出るというサイクルは、とても楽しいし意義深い。
「個性はバラバラ、心意気は同じ」という言葉がとてもステキ。≫それぞれの分科会に参加している企業は、同業者で、競合でもある。
≫自分の会社の利益だけを守るということにとらわれすぎないで、もっと連携を深めていく方がいいんじゃないか
ここが、最も私が気になっている点です。
既に10年以上の歴史があるクラスターなので、今に至るまで致命的な問題が発生していない(又は問題を乗り越えている)のだと思います。
フツーに考えれば、各社や各参加者は自社利益を根底に考え、動くはず。地域産業の振興、東レ等に対するパワーメイキング・・・を旗印とすれば、総論的には見栄えや聞こえも良いし、トップダウンではなく合意による意思形成が図られるとしても、です。
クラスターの「トップ」、その中の各分科会やワーキンググループのリーダー「個人」、「参加企業」それぞれの倫理観が、相当程度に問われる仕組み。現実にはもっとドロドロしたものがあると想像しています。
そこをどう乗り越えているのか。メチャクチャ気になります。
(地域として総倒れにならないように、というシンプルな構図であればまだ分かるのですが、記事を読む限り、それを超越した取組みのようなので、現実的には色々あるんじゃないかなぁと)