母の仮面が苦しいあなたへ 「自分」は今もそこにいる 金原ひとみ
朝日新聞デジタル
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「たばこを吸ったり、飲み歩いたり、派手な服装をしても眉をひそめられ、30回中1回だけ配偶者に子供を病院に連れて行ってもらえば「お父さん偉いですね」という言葉をかけられ29回一度も褒めてもらえなかった私の立場は常になく、どこに行っても泣く子は煙たがられ、家でも外でも温かい飯にはありつけず、心なき育児ロボットとして扱われている気しかせず、いつしか自分もそう自己認識をしていた。当時、母になって良かったことは、子供に出会えたことだけだった。育児に苦しんでいるのに、子供の存在が私を支えているというジレンマにもはち切れそうだった。」
「母」というペルソナに苦しむ全ての人に届いて欲しい記事です。
"出産を機に、完全に母というペルソナを自分のものとして生きていく人もいる。その方が生きやすい人もいるのだろう。私はあのペルソナについぞ親近感を感じられないまま、いつしかその必要性から解放された。かぶってみたら息ができなくて、張り付いて窒息しそうで、苦しくて仕方なかった仮面が外れた瞬間、自分の本当の顔を思い出した。そんな感じだ。その自分は醜いかもしれないが、窒息する仮面よりはマシだった。"